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姉妹のライバル
「ただいま」
「お帰り、雅」
「どうしたの?瑠美姉、珍しいことしてるけど」
「私の光ちゃんが」
「瑠美姉の光じゃない、てか、めっちゃ怒ってない?」
「理奈も」
「どうなってんの?」
「私の口では言えない」
「リビングに一回行った方がいいかな?」
「うん、そんなにクールでいられるのは今のうちだけだよ」
***
「光、ただいま」
「お帰り、雅姉」
「あ、雅姉、久しぶり」
中性的な声、短髪、男もんの服。
光のくっつき具合。クソ、私の光が汚されてしまったのか?
「えっと?誰あんた?」
「雅姉、酷くない?」
「酷くない、名前を申せ」
「光堂星夜」
「くっ、私の大嫌いな星夜かよっ!」
「大嫌いって?私は大好きだけど」
「星夜が来ると光がベタベタになる」
「ベタベタ?」
「ベタベタしてるってこと」
「僕はベタベタしてない、ただ、可愛い子が好きなだけ」
「お前どんだけうざいんだ?」
「僕がどんだけうざくてもみんな気にしないよ?」
「あーそー」
「どっちかっていうと、雅姉って綺麗だよね?」
「・・・ありがとう」
「ツンデレ?」
「さぁ?」




