男性恐怖症のわけ
「輝くん」
「なんですか?」
「ありがとうね」
「とんでもないです」
「理沙の事、悔しいかもしれないけど」
「その逆です、理沙が幸せになってくれてめっちゃ嬉しいです」
「そっか」
「理沙はなんで女の子が好きなんですか?」
「理沙は、男性恐怖症なの」
「なんでですか?」
「小学校6年の頃に、理沙はサッカー部に入ってたの。男子の中で1人だけ。でも、6年っていったら男子は、女の子の体に興味が湧いてくるでしょ?それでね、大会で勝った時に打ち上げとして、みんなで、男の子の家に行ったの。そしたら、みんなで理沙を・・・理沙は何とか逃げ切ったけどそこからは、男の人が嫌いになって、近くにいると、気持ち悪くなるんだって」
「それ俺のせいでもあるんです」
「え?」
「俺、理沙を好きになる資格なんてないんです」
「え?」
「理沙が帰った後、理沙に触れた奴ひたすら殴りました。許してくれって言われたけど、理沙にした事は、これだけやないんだって言って。普通、理沙が嫌なことされる前に止めるべきだったのに」
「そうなんだ」
「本当にごめんなさい」
「話を聞いてるからに輝くんは悪くないじゃん、これからも、理沙を助けてあげてね?」
「はい!」




