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帰り道
雅姉とデートが終わる帰り道。
雅姉は、一歩一歩の道を踏みしめる。
デートが終わる、あとちょっとで。
「光」
「何?」
「もしさ、、、、やっぱりなんでもない」
「そっか」
私は、雅姉の手をとる。
「光?」
「何?」
「もし、私が国外に行くっていったらどうする?」
「え?雅姉が決めた事ならどうもしないし」
「そっか、まぁ、国外って大袈裟だけど。今度の日曜日あいてる?」
「うん」
「一緒にきて欲しい場所があるから」
「うん」
「光、いつもありがとう」
雅姉は、少し悲しい目をして笑う。
その笑方が無理に笑ってるようで、見てて涙が出てくる。
そっと、泣く雅姉に口付けをした。
私は、何をしたいのだろう。




