8/4 何でもない日
8/4 何でもない日
何でもない日が、とても大事だと感じる。
私は婦人科疾患によって、子宮と左卵巣を失った。
手術直後は、とにかく体がきつくて、また元通りの生活に戻れるか、不安だった。
毎日リハビリをした。
今、私は、2時間は座っていられるようになった。
おへそを含めて4箇所、お腹を切ったけど、全部がちゃんと塞がってくれた。
おへそから縫合の糸が何本か飛び出ているが、自然と無くなるらしい。
朝起きて、ネコちゃん、コネコちゃんにごはんをあげる。
お水を替える。
コネコちゃんと遊ぶ。
ネコちゃんとお昼寝をする。
調子のいい時は、日傘をさしてお買い物に行く。
これまた調子がいい時は、夜ごはんを作る。
作りたい時にだけ作ってくれればいいと夫から言われているので、無理しない。
テレビはつけない。
ピアノを弾く。
本や漫画を読む。
映画や動画を観る。
2匹の娘たちにごはんをあげる。
そして、遊ぶ。
夫が帰ってきたら、玄関までネコちゃん、コネコちゃんと一緒に小走りにお出迎えをする。
夫と少し夜ごはんをつまむ。
夫に、いちにちの進捗状況として、ピアノを聴いてもらう。
褒めてもらう。
一日のなかで読んだものや観たものについて感想を話す。
一緒にYouTubeやドラマを観る。
夜は安らかな眠りにつく。
目覚ましをかけないで眠る。
何度でも、何度でも繰り返したい日常がここにある。
涙が出そうなくらいに幸せな光景が、ここにある。
こんな毎日を望んでいたと思う。
もう、貧血もない。
ホルモン剤で吐くこともない。
何でもない日が、なんてありがたいことか。




