3 作戦指示
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『赤の魔王』との戦いにより消耗した英霊の一部は、現在回復中。
回復が終わるまで召喚はできません。
ただし不完全な状態で強制召喚も可能。
その場合、英霊がさらに消耗することがあれば、消滅の可能性あり。
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「消滅の可能性あり、か……」
だったら召喚するわけにはいかないな。
比較的召喚頻度が高いメーヴェやハーヴェル、スカーレット、ゴルたちは、今回の戦いでは呼び出せない。
「レオン、お前が中心になって陣形を組んでくれ」
この中で最強の英霊は『極光の聖騎士レオン』だ。
他にガドローアもSランクだが戦闘能力ではレオンに及ばない。
残りの八人はAランクが五人、Bランクが三人――。
もちろん、ランクがすべてじゃない。
戦いというのは、基本能力の他に相性も重要になる。
たとえランクで劣っても、得意技や特殊技能を持っている英霊は時にランク以上の働きをしてくれる。
彼も魔王戦で消耗しているはずだが、それまでに召喚する頻度が少なかったから、消耗の蓄積が少なかったんだろう。
おかげで、メーヴェたちと違って召喚可能だったわけだ。
「了解。ま、僕がいれば十分だけどね」
レオンが英霊たちを見回す。
「召喚されたのは二線級ばかりか」
「小僧、この俺に対して二線級呼ばわりとは何事か!」
「生意気ですわね、あなた」
「君はまだ年少だ。我らにもう少し敬意を払ってはどうかね」
英霊たちが抗議した。
今のは『火炎導師ゴーガ』『氷輪の結界士ザナトベード』『魔剣砲シュトルフ』の三人か。
他の英霊たちも内心では不満に思っていることだろう。
英霊によって能力の優劣はあれど、いずれもその時代で英雄と呼ばれた者たちだ。
レオンの『二線級』という言葉は、そのプライドを強く傷つけたに違いない。
「レオン、チームワークを乱さないようにしてくれよ」
俺は彼をたしなめた。
レオンは強いけど、他者との和を軽視する傾向がある。
そこが最大の難点だ。
とはいえ、メーヴェやハーヴェルを呼び出せない以上、彼に中心になってもらわなくては困る。
戦闘能力は突出しているからな。
「っ……!」
そのとき、目の前が軽く揺れた。
英霊を大量に呼び出すと、やはり俺自身の魔力を大きく消耗する。
いちおう、この間バーバラからもらった薬草によって、俺の魔力は多少底上げされているようだ。
けれど、だからといって大勢の英霊を余裕で召喚、使役できるわけじゃない。
時間制限は確実にある。
「レオン、なるべく短期決戦で頼めるか」
俺は少年騎士を見つめた。
「……しょうがないなぁ」
事情を悟ったのか、レオンは小さくため息をついた。
「僕が先頭に立って魔族を蹴散らす。君たちは討ち漏らした奴を倒してくれ」
レオンが他の英霊たちに言った。






