表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/187

2 封印の地へ

「どうやら遠隔視を妨害するような術を施しているようです」


 と、グレイス。


「私のスキルでも完全に見通すことはできませんでした。かなり高レベルの術者がいる模様」

「なるほど……そこまでして隠したいものがある、という可能性が高いな」


 俺はうなった。


「よし、俺が現場に向かう。グレイスは報告ご苦労だった。戻ってくれ」

「お役に立てたなら何よりです」

「ああ、すごくな」

「嬉しい。ちゅ」


 と、投げキスをしてから姿を消すグレイス。


「……ふふ、随分と好かれているんですね、フレイ様」


 レミナがこっちを見てほほ笑んだ。


「グレイスはもともとあんな感じの態度だな」

「もともと……つまり、以前からずっとそういう態度なんですね……なるほど……」

「レミナ?」


 なんか顔が引きつっているような気がするけど……?


「どうかしたのか」

「……いえ、なんでも……」


 言いながら、彼女の顔はやっぱり引きつっていた。


 ちょっと不機嫌そうにも見える。


 どうしたんだろう……?

 疑問に思うものの、今は封印場所の調査が先決だ。


「グレイスの『目』で完全に状況を把握できない以上、現場に行って直接確認するしかない。俺が封印場所の調査に向かう」


 レミナに告げる俺。


「あの、私は――」

「危険を伴う可能性がある。君はここに残ってくれ」

「……分かりました。お気をつけて、フレイ様」

「ああ、行ってくる」


 心配そうなレミナににっこり笑って、俺は執務室を後にした。


 ――移動は例によって『暁の竜人ジル』だ。


「ご利用どうも~。今日はどこに行くのかなっ?」


 あいかわらず朗らかで元気なジルだった。


「ああ、今回の移動先は――」


 俺は彼女に封印場所を伝える。


 さっそく竜に変身したジルに乗って、俺はその場所にやって来た。


 周囲を岩に囲まれた場所である。

 人や動物の気配はなく、殺風景なところだった。


 その中心部に数人のシルエットが見える。


 いや、『人』じゃないようだ。


「あいつらは――」


 魔族。

 雰囲気からして、七体全員がそうだろう。


 しかも高位とまではいかないが、おそらくは全員が中級だ。

 その中に一人、黒いローブを着た魔族が気になった。


 いや、魔族というより――、


「あれは……ガーベラ王国の紋章……!?」


 あの召喚術士だけは魔族じゃなく人間のようだ。


「あいつを捕らえるんだ」


 俺は空中に向かって告げた。


 ヴ……ンッ!


 大気が揺らぎ、異空間からいくつものシルエットが出現する。


 俺の周囲に十体の英霊が並んだ。


 例によって自動的に召喚された、魔族迎撃用のメンバーだ。

 だが、そのメンバーを見て、俺は驚きに目を開いた。


『極光の聖騎士レオン』

『獣操者ガドローア』

『青の竜騎士ゼルス』

『黒き影忍フーマ』

『豪刃ブレイザー』

『火炎導師ゴーガ』

『魔剣砲シュトルフ』

『氷輪の結界士ザナトベード』

『双爆ファービィ』

『幻惑の魔眼リット』


「これは――!?」


 メーヴェやハーヴェル、スカーレットにゴルなど、主力となる英霊がいない。


「どういうことだ……!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!
執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼新作です! こちらもよろしくです~!▼
「攻撃されたら俺の勝ち!」悪役転生特典でスキルポイント9999を【カウンター】に極振り→あらゆる攻撃を跳ね返すチートスキルに超進化したので、反射無双します。

冴えないおっさん、雑魚ジョブ【荷物持ち】からEXジョブ【上位存在】に覚醒して最強になる。神も魔王も俺には逆らえない。俺を追放した美少女勇者パーティも土下座して謝ってきた。




▼書籍版3巻(完結)発売中です!▼


kun1bs4io9gl0fk5dyr9uqnj48h_h3n_go_no_2mpy.jpg


▼コミック7巻(完結)発売中です!▼

lkqz359y6ui42nz4jeork9nrdknh_1dzk_go_np_2vpe.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ