5 英霊たちによって全自動で仕事が進む
魔法学園に関してはハーヴェル以外にも、教育方面に長けていそうな英霊を20体ほど自動選出し、仕事に就いてもらった。
ハーヴェルのように戦闘能力が高い者については、有事には戦闘に参加してもらうことになるが――。
今のように平時であれば、教育者としてやっていってもらうつもりだった。
対魔獣結界は、依然変わらず、100体の英霊によって国土すべてを覆う超巨大結界の作成に当たってもらっている。
また、魔獣の襲来に備えて10体の英霊を配置しているのも変わらない。
そして、次に――。
「各地の治水工事なんかにも魔術師を派遣することがあるんだよな?」
「おう。俺もときどき出張ってるぜ。破壊魔法で土地をならしたり、工事の邪魔になる岩とかを爆破したりな」
と、ボルテック。
「もっと大規模な破壊魔法や操作魔法を使う機会もあるはずだ。そう言ったケースがあれば、俺に報告してくれ。すぐに英霊でもって対応する」
「了解だ。その辺は俺が担当しているから、必要そうならすぐに大将に言うぜ」
「助かる」
「はーい、あたしからも~」
ひょこっと手を上げたのはキキだ。
「キキ、どうした?」
「そういう作業っぽいことだけじゃなくてさ、儀式ってのもあるじゃない」
「儀式か……」
「そ。きらびやかなやつ。あたしが担当してるんだけど、国や地方で魔術を儀式に使うことがあって……まあ、派手なエフェクトとかを出すのよね。空一面に映像を出したり、きれいな光や音を出したり……ただ、あたしの魔力じゃ大したエフェクトは出せなくて」
「英霊の中にはそういう魔法に長けた者もいる。後で自動選出して、儀式があれば都度派遣する」
「やったー!」
キキが喜ぶ。
「これでこの国のお祭りも、大国みたいに派手な魔法で彩られるね」
「それは楽しみね」
と、レミナも嬉しそうだ。
「今日の会議は終わり、と」
ボルテックやキキからも英霊の使用要請があったし、これからもっともっと英霊たちを活用していこう。
キラルにいたころは、大半の英霊に出番がなかったけど、この国に来てからは色んな英霊に活動の場ができ始めている。
英霊たちも張り合いがあるらしくて、いいことだと思う。






