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1 第一チェックポイント

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 アレクシアの試練をクリアし、新たな力を授けてもらう――。


 その目的のため、俺たちはアレクシアの言う『チェックポイント』に向かって進んでいた。


 ちなみに英霊たちは全員実体化している。


 現世と違い、ここは英霊たちの住まう世界だから、俺が魔力を使って実体化させなくても、常に実体化状態なのだ。その分、魔力消費がかなり抑えられて、俺としては非常に楽だった。


「平和そうな場所だな」


 俺は眼下に広がる牧歌的な風景を見下ろした。


「チェックポイントっていうのは、どこにあるんだろう?」


 その辺りの詳しい説明がなかったな。


「……もしかして、あれじゃない?」


 俺の隣に座るメーヴェが前方を指さす。


「えっ」


 その方向に視線を向け、俺は唖然とした。


 空中に巨大な看板が浮かんでいて、デカデカと『団体様歓迎! チェックポイントよいとこ一度はおいで』などと書かれているのだ。


「いや、観光地かよ」


 思わずツッコんでしまう。


 看板の下に小さな宿場町が見えた。


「あの辺に降りてくれ、ジル」


 町の前に竜が着地し、俺たちは竜の背から降りた。


「ここまでありがとう、ジル」

「えへへ~、用があったら、また呼んでね~」


 笑いながら、ジルは背後に控える英霊たちに混じった。


 ……そうか、いつもと違って、異空間に帰らないんだな。なにせ、ここがその英霊たちが住まう『異空間』だ。


「――強大な魔力を感じる」


 ふいにメーヴェがハッとした顔になった。


「強大な魔力?」

「下手するとあたしに匹敵するほど大きい魔力だよ……!」


 当然、この『楽園』に住む英霊だろう。


 全英霊中で最大の魔力を誇るメーヴェに匹敵するとなると、戦力としてかなり期待できそうだ。


「メーヴェ、そいつのいる方角は分かるか?」

「んー、こっち? あれ、こっちかな?」


 彼女は右方向を指し示したり、そうかとおもったら反対方向を示したり……。


「つまり、分からないんだな?」

「あ、あたしの得意技は『大出力で広範囲に破壊する』ことなんだ! そういう細かいことは苦手だし……っ」


 慌てたように釈明するメーヴェ。


「ここから十時の方角、距離2000です。町の向こう側に湖があり、その中心部が魔力の出所かと」


 グレイスが代わりに言った。


「探知なら私にお任せください、主。どんどん頼ってくださいね?」


 言いながら、しなだれかかってくるグレイス。


 なんか妙に密着してくるな……。

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