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13 始祖



 中性的な雰囲気のある女性の声。


「誰だ……!?」

「この世界を生み出し、英霊たちの召喚システムを作り出した者だよ、我が子孫」

「っ……!」


 俺は絶句した。

 それは、つまり――。


「私の名前はアレクシア・リディア。君は現在のリディア家当主だね? 歓迎するよ」


 俺のご先祖様であり、伝説と謳われた古代の大魔導師。


 そして【全自動・英霊召喚】の術式を生み出した存在――。


「あなたが、アレクシア様……?」

「はは、堅苦しいね。アレクシアでいいよ」


 笑うアレクシア。


「では、アレクシア――先ほどの『試練』というのは?」

「ああ。まず確認だ。君はここに新たな力を求めて来たんだね? 普通なら【全自動・英霊召喚】があれば何も困らない。力を求める理由はないから、ここを訪れた歴代当主はほとんどいない。けれど君はここに来た――」


 彼女が一気にまくしたてた。


「つまり、君は【全自動・英霊召喚】をもってしても対処できないほどのトラブルを抱えているわけだ。だからこそ、新たな力を求めている。それでいいかい?」

「……はい、その通りです」

「そこで、私は君に試練を与えるわけだ。それをクリアすれば君に新しい力を授けよう」


 と、アレクシア。


「結界の一部に穴を開けてあるから、それに沿って進むといい。途中、チェックポイントが三つあるよ」

「チェックポイント?」

「そこにはそれぞれ強力なSランク英霊が一人ずついる。彼らを見事仲間に引き入れられたらクリアだ」

「三人の英霊たちを俺の仲間に引き入れればいい、ということですか?」

「だね。ただし、彼ら三人を従えるには君の『力』と『心』を示さなければならないよ?」

「『力』と『心』……」

「おっと、そこから先はヒントなしだ。君自身が答えを見つけること――これもクリア条件の一つだからね。ふふ、ワクワクするだろう?」


 アレクシアがクスリと笑う。


「……なんかゲーム気分になってませんか?」

「ああ、せっかく久しぶりの来訪者なんだ。ゲームを楽しませてよ」


 アレクシアの声はやたらと楽しそうだった。

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