表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/187

5 魔獣退治を称賛される

 魔獣二体を倒した俺たちは、来たときと同じく竜に乗って帰還した。


「すごいです、フレイ様!」

「さすがです、フレイ様!」

「魔獣を退治してくれて、ありがとう!」

「ありがとう、ありがとう!」


 眼下から賞賛と感謝の声が沸き上がる。


 沿道のあちこちに人の姿が見える。

 彼らはいずれも俺たちに手を振っていた。


 みんな、笑顔だ。


「アーシアでは今まで魔獣は退治できるような存在ではありませんでした。ただ恐れ、逃げることしかできない超常の相手――」


 レミナが言った。


 ちなみに彼女は俺の後ろに乗り、腰のところにギュッと手を回している。

 体がかなり密着していて、正直少しドキドキした。


「それがフレイ様のおかげで変わったんです。魔獣は倒すことができる――倒して、平和を勝ち取ることができる、と」

「……そうか」

「フレイ様は私たちにひとつ、希望を与えてくれました。本当に感謝しています」

「やったのは英霊だし、俺は俺の仕事をこなしただけだよ」


 照れながら返答する俺。


 この国に来てから、持ち上げられっぱなしだ。

 いや、キラルを追放されてから、か。


 そして周囲の人たちはみんな温かい。

 レミナやボルテック、キキはいずれも接しやすく、話していて気持ちがいい人たちだ。


 大臣たちとも少し話したが、キラルのような尊大で嫌味な大臣は一人もいなかった。

 アットホームな雰囲気とでもいおうか。


「――俺も感謝してるよ。この国で働けることを」

「えっ」

「あ、王宮が見えてきたぞ。戻ろう」




 内務大臣に今回のことを報告すると、俺たちは執務室に戻った。

 ボルテックやキキも交え、会議の続きだ。


「この国全体を覆うような対魔獣結界を作りたいんだ」


 俺はあらためてレミナたちに相談した。


「……と、その前に俺の力をレミナたちに説明しておくよ」

「フレイ様の――力?」


 彼女たち三人は同僚だ。


 今後、一緒に仕事をしていくためにも俺の魔法の特性を知ってもらった方がいいだろう。


 いちおう軽く説明はしてあるんだが、もう少し細かく教えておくべきだと思ったのだ。

 そうすれば、彼女たちの方からより効率的な英霊の活用方法を提案してくれるかもしれない。


 やっぱり俺一人の発想じゃ限界があるからな……。


 俺は三人に【全自動・英霊召喚】について説明した。


「1000の英霊……フレイ様に、そんなお力が……!」

「大将って、すげえ家の出身だったんだな……」

「いいなー、あたしも英霊さん、ほしい」


 驚くレミナとボルテック、気楽な感想をつぶやくキキ。

 三者三様の反応だった。


「その英霊たちをフル稼働させて、結界を作りたい」

「こ、この国を丸ごと覆うような結界なんて――」


 レミナはさらに驚いたようだ。


「結界作りができる英霊たちを各所に常駐させておいて、ひたすら結界を作ってもらうことにする」


 俺は言った。

 ただし――その間、他のトラブルで彼らの助力は得られない。


 それに、英霊を使役するには、俺の魔力を消費する。

 あまり多くの英霊を同時に、長期間の使役をすると、俺自身がどれくらい消耗するのかは未知数だった。

 ……キラルでは、そこまで英霊を活躍させることがなかったからな。


「とにかく、やれるだけやって……後は、残った英霊たちでなんとかするさ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!
執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼新作です! こちらもよろしくです~!▼
「攻撃されたら俺の勝ち!」悪役転生特典でスキルポイント9999を【カウンター】に極振り→あらゆる攻撃を跳ね返すチートスキルに超進化したので、反射無双します。

冴えないおっさん、雑魚ジョブ【荷物持ち】からEXジョブ【上位存在】に覚醒して最強になる。神も魔王も俺には逆らえない。俺を追放した美少女勇者パーティも土下座して謝ってきた。




▼書籍版3巻(完結)発売中です!▼


kun1bs4io9gl0fk5dyr9uqnj48h_h3n_go_no_2mpy.jpg


▼コミック7巻(完結)発売中です!▼

lkqz359y6ui42nz4jeork9nrdknh_1dzk_go_np_2vpe.jpg
― 新着の感想 ―
[気になる点] もう1箇所処理しないまま、結界張っちゃうん?
[気になる点] 3ヶ所被害発生してたけど魔物退治したのは2ヶ所ですよ 手遅れだったのかな?
[一言] キラルに来たばかりのご先祖も、きっと同じように魔獣に怯える人たちを守り、結界を作り、そして全然足りてなかった魔法使いをたくさん育成して、自分がいなくても国を守っていけるよう立派に教育していっ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ