12 さらなる策動(青の魔王SIDE)
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SIDE 青の魔王
「サイフォスの復活を阻止されたか……人間にも中々の力を持つ者たちがいるようね」
玉座の上で、一人の女がつぶやいた。
足下まで届く青い髪に瞳、そして青い冠に衣装――全身青ずくめの絶世の美女である。
『青の魔王』ファルレーゼ。
彼女はそう呼ばれていた。
「あの『赤の魔王』ラギリム様を討ったのも、彼らだとか」
「古今東西、あらゆる時代の英雄たちの霊を実体化し、使い魔として操っている模様です」
側に控える配下たちが言った。
「なるほど……古代の賢者アレクシア・リディアが生み出した術式ね」
『青の魔王』がうなった。
その額に三つ目の瞳が現れていた。
彼女はこの瞳で、すべてを『視る』ことができる。
「アレクシア・リディア……?」
「何者でしょうか……?」
側近たちがたずねる。
「超古代に存在した、人類史上最高の大魔導師よ」
語るファルレーゼ。
「彼女の血族――『リディア一族』はその術式を受け継ぎ、この時代でも大きな力を誇っているようね。私たちの邪魔をしたのは、現在の当主……英霊を大量召喚する術式も会得している」
『青の魔王』がため息をついた。
「厄介なものを残してくれたわね、アレクシアは」
「……恐れながら、その賢者とやらを魔王様はご存じで?」
「昔、少しね」
わずかに目を伏せる『青の魔王』
「地上侵攻には、封じられた『紅蓮魔獣』サイフォスの再起動が必要になるでしょう。ラギリムは己の力を過信したのか、サイフォスを制御する自信がなかったのか、封印を解かなかったようだけど……このファルレーゼは違う。七大魔王最高の魔導師である私ならサイフォスを自在に操ることができる……!」
彼女の声に力がこもった。
「第一陣は失敗したけれど、今度こそ失敗は許されない――我が精鋭中の精鋭を第二陣として派遣するわ」
それから『青の魔王』は周囲を見渡し、告げた。
「アイゼル」
「はっ」
『青の魔王』の呼びかけに応じ、紫色の鎧の騎士が進み出た。
眉目秀麗な美青年である。
「クレスタ」
「ここに」
進み出たのは四本の腕を持つ異形の女魔族。
背筋がゾクリとするような妖艶な魅力を備えていた。
「ズィーラー」
「おうよ」
五メートル近い巨体を揺らしながら、前に出る魔族。
「ザイン」
「はい」
半人半馬の姿をした魔族が歩み出る。
「レッチェ」
「はいはーい」
ゴスロリドレスをまとった美少女魔族が右手を上げる。
「ベルンザード」
「ご指名ありがたく」
最後に出てきたのは青いローブをまとった魔族だ。
総勢、六体。
彼らの力は、いずれも下位魔族数百万にも匹敵する。
『青の魔王』自らが『強化』を施し、魔王に準ずる力を得ている。
彼女が全幅の信頼を置く最精鋭だった。
「行ってきなさい。魔獣サイフォスは魔王神様が生み出した最高傑作……必ず我が陣営に持ち帰るのよ」
「承知!」
そして、六体の魔族が人間界へと向かった。
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