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ブラックな職場の、ブラックな聖女による、ブラックな日記  作者: サモト


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13/21

P13 年明けから不穏

1月4日


 年末年始は休みを自主的に返納。

 休みを取りたい同僚に変わって連勤し、献身してみた。

 でも、神脈石の色に変わりはない。むしろ濁った気すらする。


 本当にどうしたらいいか分からない。



 新年早々、意外なことがあった。


 ラナが定例会議で「ラベルにメッセージを書くことを禁止したい」と言い出したのだ。

 理由は「ラベルの説明書きを読めなくしてしまう人がいるから」だった。


 本人も、結構おもしろがってやっていたので驚いた。

 説明書きを読めなくする一人だったくらいだ。

 会議の後、そのことをからかったら、本当の理由を聞かされた。


「ルーリエにかかっていた若い聖騎士二人がね。

 ラベルメッセージが原因で、殴り合いになったのよ」


 なんでも『好きです』と書かれた薬瓶が、どちら宛かで喧嘩したらしい。


 ……まあ、そうなるよな。


 ラベルメッセージが流行り出した時、いつかこういう騒ぎが起きるだろうとは思っていた。

 ルーリエは、無意識に相手の喜ぶ言葉を選ぶタイプだ。


 一応、ラナは誤解を招くメッセージを書くものじゃない、と注意したらしい。

 が、案の定「わたし、そんなつもりはなくて……」と、お得意の責任回避が始まった。

 それでラナは強硬手段に出た、というわけだった。


 ラナに、妙なことを言われた。


「あんたのところ、大丈夫?」


 何を? と思った。

 私はラベルにメッセージなんて書かない。


「エルドさん、まだ救護室通ってるわよ」


 だれの救護室かは、聞かなくても想像がついた。

 打ち身程度の傷を診る、慈愛あふるるところなんて一つしかない。



 嫌な想像がよぎった。

 ……けど、保留している。

 確かな証拠もないのに疑うのは、良くない。


 エルドが、何か病気を抱えている可能性だってある。

 問題が深刻であればあるほど、人には言いづらいものだ。

 私も、神力が濁っていることをエルドに相談できていない。


 まずはエルドに通っている理由を聞いてからだ。

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