028+ ヒロイン達の想い(※スティラ視点)
28話内での余談話となります。
「少し用をたしてくる」
クロスさんがわたし達から離れて行きました。
わたしの名はスティラ・ポンポーティル。
晴れてS級薬師のプローフカードを持てるようになりました。
あくまで才能の話なのでたがわないように努力をしなければなりません。
そして側にはシャルーンさん。なんと王国の王女様です。
わたしも写真とかで見たことあったのですがこうやって実物を見ると本当にお綺麗です。
長く伸びた銀色の髪に美しい緑の瞳。肌は白くて、スタイル抜群で凄く憧れる方です。
しかも同い年なんですよね……。童顔で子供に見られがちなわたしはその差に圧倒されるばかりです。
「スティラはすぐに王都の方へ旅立つの?」
「はい。実家から出ることになりましたし、住むところもないので」
追放された手前、水都に長居するのは無用でしょう。
王都で家も手配してくれるということで安心できます。ただ王都まで一人旅なのが不安でしょうか。
「もし良ければ私も王都に戻るから一緒に行かない? 護衛役を受けるわよ」
「ほんとですか! 助かります。って姫様に護衛してもらうのは悪い気がしますね」
「そこは王国騎士として見てもらいたいわ。あなたは王国としても大事にしたいS級薬師だからね」
「ありがとうございます!」
本当に素晴らしい御方だ。
シャルーンさんと仲良くなれて良かった。これからは王国のために働くし、回復薬もシャルーンさんを通して使ってもらおう。
でも聞いておかなければいけないことがある。
「シャルーンさんって」
「ええ」
「クロスさんのこと好きなんですか?」
「ぶふっ」
シャルーンさんは分かりやすく動揺した。
「わ、私が! やはり……そ、そう見える?」
「見えます」
とても分かりやすく。
二人の出会いの話はちらっと聞いている。任務を終えて王国に戻らずここに来たのは間違いなくクロスさんに会いに来たからだろう。
「私、好きになるなら自分より強い人って思ってたから。ってこの話は内緒ね! スティラだけ話すんだから!」
「シャルーンさん可愛いです」
「もう!」
本当に可愛らしい人だ。でもお姫様から好かれるなんてそんなの勝ち目ないんじゃないかなって思う。
「スティラもやっぱり……その、クロスのことを?」
「……。はい」
ちょっと照れながらも言ってしまう。
「だってあんな危機的な状況で助けてくれたら好きになっちゃうじゃないですか!」
「私も同じ状況だったらぐっと来るわよね。私もドラゴンから助けてもらって頭を撫でてもらった時はとろけそうだった」
お互い思い出すようにクロスさんとの出来事を思い返してしまう。
「彼ったらあんな情熱的なキッスをしてくるのよ。そんなのも夫に迎えるしかないじゃない!」
「あはは……クロスさんらしいですよね。わたしなんて舌を絡ませられたり」
「え」
「一緒のベッドで寝たり」
「は?」
「胸もしっかりと揉まれちゃいました。ってシャルーンさん?」
「……私、そんなことまでされてない」
「あの」
「そ、そんなの深い方の○ックスじゃない!」
「シャルーンさん、お姫様が言っていい言葉じゃないですっ!」
シャルーンさんはとても混乱している。
でも。
「シャルーンさんにもわたしにもそういうことするってことは相当な女ったらしか……わたし達を女として見てないのどちらかですよね」
「後者な気がする。自画自賛になるけど、私は自分の容姿に自信があるし。スティラ、あなただって十分可愛らしいでしょう」
「そ、そうでしょうか」
「その胸だけで十分でしょ。……ちょっと試しに揉ませてもらっていい?」
「何言ってるんですか!」
そんな話をしているわたし達をよそにクロスさんは戻ってきた。
クロスさん。あの時、シャルーンさんの傷を治すために取りだしたヒーリングサルブには見覚えがある。
わたしの憧れだった薬師さん。やっぱりクロスさんだった。
わたしが王都に行くのはクロスさんが王都に行くという話を聞いて決定した。
憧れのあなたの側にいて、もっと薬を学びたい。
「おぬしら……顔が赤いが大丈夫か?」
「誰のせいだと思ってるのよ」
「儂のせいではないじゃろう」
クロスさんは呆れた顔をしている。よし、聞くならここしかない。
「あの……クロスさんってどういう女性が好みなんですか」
「ちょ、スティラ!」
「女性の好み。そうじゃのう」
彼の好みに合わせた女の子になってみせる。
「誠実で」
いける。
「努力家で」
「私だって努力してるもん」
「明るく可愛げがあり」
もっと可愛くなってみせます!
「健康的で」
「風邪一度も引いたことないもん」
「そして何より」
クロスは満面の笑みで答えた。
「最低50歳は超えた女性じゃな」
「それは無理よ!」「無理ですよ!」
どうやら私達の恋愛はかなり苦難の道のようです。
王都に行ってからもアプローチをがんばります!
次話から正式に1章となります。しばらく12時と17時の2話更新で進めます。
ここまでたくさん読んで頂きありがとうございます。
あとストックが10万文字くらいしかなくて怯えてる状況ですが何とかストックを貯めていこうかと思います。
さて、序章が終わりましたので是非とも全体として少しでも良かったと思って頂けたなら
ブックマーク登録や↓の【☆☆☆☆☆】→【★★★★★】を頂けないでしょうか。
ハイファンタジージャンルで日間1位を取ったことはないので、このチャンスに期待を込めて評価の★をお願いしたいと思います。
モチベーションをアップさせ、良作を書ける力をください! お願いしますっ!!





