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可能性

ここで俺は中宮さんに聞きたいことがあったのを思い出した。


「そうだ中宮さん」

「なんですか?」


俺は中宮さんに再び近づいてこう言った。


「俺の家の庭にあったメタホール、あれってなんでオーバーフローしたんですか?あのメタホールは結構潜ってた気がするんですが…」


そう。俺は何故定期的に潜っていたはずのメタホールがオーバーフローしたのか理解できなかった。


「…これは憶測になるのですが、普通のメタホールはかなりの人数の探索者(シーカー)が毎日潜っています。それに対してあの封鎖されたダンジョンは高雛さんが潜っていたとはいえ、ただ1人だけでしたし毎日も潜っていなかったため、魔力がメタホールから溢れ出してオーバーフローに繋がったんだと思います」

「なるほど…」


つまり俺1人があのダンジョンに潜ったところでせいぜいオーバーフローが起きる時期を遅らせるくらいの効果しかなかったってことか。ん?待てよ?


「あの…中宮さん」

「はい?」


俺は質問する。


「俺が探索者(シーカー)ライセンスを取得した時の条件、覚えてますか?」

「それはもちろん覚えていますが…」

「連盟の手に負えないダンジョンの攻略、封鎖。でも封鎖したら今回のオーバーフローみたいになるんじゃ…」

「…あ」


そう。今回は封鎖されて誰も攻略しなかったがために起こったオーバーフローだった。だから同じように危険なダンジョンを封鎖してしまえばまたオーバーフローが起きることは目に見えて分かっていた。


「困りましたね…確かに封鎖は出来ない。かと言って危険すぎるダンジョンに高雛さん以外の人を行かせるなんて…とても許容出来ません」

「…六柱の皆さんはどうでしょう?」


俺はそう言った。あのひとたちは封鎖されたダンジョンに入って生きて出てきている。きっとあの人たちなら大丈夫なはずだ。


「現状可能性があるとしたら…そうですね。六柱しか居ないですね」


中宮さんは渋々といったふうに浅く頷いた。


「それでも到底オーバーフローを起こさないなんて無理ですよね?」

「そうですね。私もそう思います。どうしたら…」


中宮さんは難しそうに俯きながら考え出した。


ダンジョンはメタホールに触れることによって入ることが出来る。ダンジョン内には魔力が溢れている。そしてそんなダンジョンに繋がっているメタホールも魔力で溢れている。


「…もしかして」

「何か言いましたか?」


俺の魔法は魔力を吸収する魔法だ。それはどんな魔力でも例外じゃない。モンスターの魔力でも人間の魔力でも魔法による魔力でも…もし、もし魔力であれば全てを吸収することができるのなら…


「中宮さん。メタホールを完全に消し去ることが出来るかも知れません」


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