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32話 痛々しい傷だらけのヒーロー。


 32話 痛々しい傷だらけのヒーロー。


 ――やるしかないと覚悟を決めたセンは、

 その後も、彼女たちを全力で煽りつつ、

 200人のテロリストに首トーンを決めこんだ。


 続けて、彼女たちに嫌われる努力を積みつつ、

 武道大会で無双してエースガールズを爆誕させる。

 最初から最後までヒールを演じて暴走したのだが、

 『そういうのが好きなJK』も一定層存在したため、

 問題なく、エースガールズは結成されてしまった。

 人の好みは千差万別。

 『迷惑系ユーチューバーを崇拝する』という、

 謎の趣味嗜好を持つ者も、この世には確かに存在するのである。



 ――そして、オメガタワーに行く日、

 センは、リムジンの中で、

 アルキに膝枕してもらいながら、


「おい、ゴミども。ヒマだ。座ったままでいいから、その場で裸踊りしろ」


 ドえらい傍若無人ぶりを発揮していた。

 常に『どうすれば女性に嫌われるか』を考え続け、

 アルキの助力を受けながら成長したセンは、

 なかなかのモンスターに仕上がっていた。


「おい、はやくしろ。まさか、世界の救世主である俺の命令が聞けないってわけじゃないだろうな。もし、やらないなら、そこら辺を歩いているガキを何人かさらってきて、お前らの目の前で爪をはがすぞ。殺すのは流石に、俺もどうかと思うが、爪を剥いで泣かせるぐらいなら許容範囲だ。俺が、神話生物どもから受けているダメージと比較すれば安い痛みだからな」


 そう脅すと、

 トコが、うつむき加減に、


「あたしが四人分やるから……それで勘弁してくれんか?」


「テメェ一人で、他の連中の分もまかなえるわけねぇだろうぉが、チンチクリンがよぉ。てめぇ、前から思っていたが、どんだけ自信過剰? てめぇに、そんだけの価値とかねぇから。女のランクで言えば、てめぇはぶっちぎりの最下位だから。豊胸手術と、背を伸ばす出術をこなしてから、出直してこい」


「……」


「つぅか、さっさと脱いで踊れや、カスが。……おっ、あそこに妊婦がいるな。今から、あの妊婦の腹に一発、閃拳をいれてこようか? いや、やろう。うん、やってこよう」


 そう言って、拳を握りしめたセンを見て、

 トコは、


「ぬ、脱ぐから! やめて!」


 そう言いながら、服を脱ごうとする彼女に、


「てめぇの汚ぇ裸なんか見たくねぇよ、ボケが! なに、この世界の王である俺の前で、急に発情してんだ! キモい女だなぁ! 恥を知れ!」


 と、えげつなく理不尽なパワハラを決め込んでいく。

 トコは奥歯をかみしめて、恥辱に耐える。


 その様子をシラけた目で見ている茶柱。

 そんな彼女の目線に気づいたセンは、


「おい、そこの頭おかしい緑色。なんだ、その目。なんか文句あんのか?」


「文句はもちろんあるけど、言ってもいいのかにゃ?」


 ユラリと殺気が漂う茶柱に、

 トコが、涙目で、


「ツミカ、やめて……彼が世界を救ってくれとるんは事実……何を言われても……文句は……言えん……言っちゃあかん……」


「……」



「そのとーり。お前らは、俺の奴隷をまっとうすべき。だって、面倒事は、俺が、全部引き受けているんだから! せめて、てめぇらには、俺を喜ばせるピエロの役割ぐらいは果たしてもらわにゃぁな!」



 センは止まらない。

 12000%を目指して駆け抜ける。


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