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44話 世界は救われた?


 44話 世界は救われた?


「普通のやつには、もちろん出来んで? けど、ワシなら可能。ワシは、たいがいの不可能を可能にできる。演算速度だけは、この世の何にも負けんから。たぶん。知らんけど」


「……」


「おどれ、最初、ワシがルールを覚えられるかどうかを、ずいぶんと気にしとったけど、たかが1万種類のコマの動きを覚えるぐらい、ワシからした数秒ですむ。ワシをナメすぎ」


「……」


「コマの単純暗記はともかく、さすがに、完全解析するとなれば、数十秒程度では無理やった。どんなにあがいても、『十数分』は最低でも絶対に必要やった。……せやから、茶柱の時間稼ぎは普通に助かったわ」


 そんなトウシの言葉に、

 茶柱が、ふんぞり返って、


「そうにゃ! ツミカさんは、とても頑張って、重要な役目をはたしたのにゃ! だから、もっと褒めてほしいにゃ! みんな、常に、ツミカさんに対する感謝の心が足りないにゃ!」


 などと、騒いだバカに、

 隣のトコが、茶柱の背中にケリをいれながら、


「あんたも確かに、すごいんやろうけど、今、一番、褒めるべき相手は、あそこにおる、イカれた天才やろう。もう、正直、すごすぎて、何がなんやら、わからんけど、田中のおかげで、世界が救われたんやど。『ちょっとした功績の称賛カツアゲ』なんかしとらんと、あの救世主を、全力で褒め称えたらんかい!」


 と、常識と良識をもって、間接的に、トウシをほめたたえるトコ。


 そんなトコに対し、

 口を開いたのはロイガー。



「……世界が救われた? 何を勘違いしている?」



 そう言いながら、

 ロイガーは、

 広げた右のてのひらを、天に掲げて、


「いつまで、私を囲っているつもりだ? 消え失せろ」


 そう言ってから、天に掲げた手を、ギュっと握りしめた。


 すると、

 バリィイイイイインッッ!!


 という豪快な音がして、

 トウシが生成した領域が粉砕された。


 固有領域を破壊したロイガーは、

 強い目で、トウシを睨みつけて、


「貴様の異常性には、心底驚かされた……貴様は、頭脳だけなら、神の領域にある……あるいは、神の中でも、最高位に位置するかもしれない……それは認めよう。しかし、存在値は、大したことがない。貴様は、魔力量もオーラも一般人レベル。イスの遺産で多少は強化されているが、私の視点では、『チリ紙』が『空き缶』になった程度のもの。多少、強度は増したか知らんが、ゴミであることに変わりはない」


 アウターゴッドの前で、

 人間が何をしようと無意味。


 ――トウシは、歯ぎしりしながら、


「領域を破壊しても、ペナルティは……発動したはず……なんで、そんな無傷……」


「無傷ではない。一応、ダメージは受けたさ。この地の龍脈は、なかなかのエネルギー量だ。GOOであれば、S級であったとしても、十分に殺しきれるだけの力をもっている」


 先ほど、領域を破壊した際に、

 ロイガーの魂魄は、シッカリとダメージを受けていた。


 GOOクラスの生命力しか持たない者であれば、

 肉体ごと瓦解していただろう。


 けれど、ロイガーの存在値は、間違いなくアウターゴッドの領域にある。


 所詮は人間でしかないトウシが張った領域のペナルティごときで死ぬなどありえない。

 アウターゴッドは、格が違うのである。


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