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13話 クリエイション。


 13話 クリエイション。


 己を鼓舞するように、鼻で笑ってから、

 パスワードを入力するトウシ。


 すると、

 ブブっと、何か、不穏な音が、トウシの耳をつく。


 何かが歪んだ音。

 何かがズレた音。


 何が何だか分からないまま、

 つい、反射的に身構えたトウシ。


(……やばいな……なんか、胸がザワザワする……やめといた方がよかったかな……)


 と、軽く後悔していると、


「……ん?」


 スマホの画面に、

 輝く文字が表示された。

 その内容は、



 ――『F‐クリエイション』――



 『星を模ったようなロゴ』で、

 キラキラと、文字だけが輝く。


(……えふ、くりえいしょん……ねぇ……)


 文字が表示されてからコンマ数秒後、

 勝手に、ダウンロードがはじまった。


「おいおい、なんも操作しとらんのに、勝手に……」


 止めようか悩んだが、

 しかし、悩んでいる間に、ダウンロードは終わってしまった。


 ――結果、トウシのスマホには、

 一つのアプリケーションが追加されることとなった。


「……ニューラルネットワーク補助アプリ……」


 追加されたアプリを見て、

 トウシは、


「なんや、この感じ……このアプリ……どっかで見たような……」


 強いデジャブに襲われた。

 知っているような、知らないような……


 必死になって、記憶の海を潜る。

 けれど、答えには届かなかった。

 何も思い出せない。



「まあ、ええか……」



 ボソっと、そうつぶやいてから、

 トウシは、そのアプリを開いてみた。


(このアプリが、凶悪なウイルスソフトで、スマホをぶっ壊される可能性もゼロではないけど、まあ、その時は、その時や……)


 そうなったら、買い換えたらいいだけの話、

 と、タカをくくって、アプリを開くトウシ。


 開くと同時、

 膨大な量の、『アプリに関する説明』が画面いっぱいに表示された。

 小さな字で、ビッシリと、

 このアプリで何ができるのか記されていた。


 その文字を、高速かつ正確に読み進めていくトウシ。


 読解力もハンパではない彼は、

 恐ろしく難しい内容であっても、

 一撃で理解することができる。


 ほんの数秒で、

 膨大な量の文章を読破すると、トウシは、


「……え、ほんまに……?」


 このアプリで出来ることに対して懐疑的となる。

 が、同時に、

 『もし、本当だったら』という期待で、

 指先がプルプルと震えた。


「領域外GISネットワークへの部分接続を可能とするアプリ……特異点観測の無制限収束を可能とするデジタルマイクロホワイトホールを利用した、条件を選ばず水素原子の核融合反応を起こせるシステムを使い、処理速度の無限化をはかる。つまりは、超高位の量子論理演算を可能とするサーバーへのアクセス権。複数の可能性を同時に演算・実行可能な電脳摩天楼」


 人知を大幅に超越したオーバーテクノロジー。

 トウシは、その超科学が使用可能になる権利を得た。


「そのキ〇ガイじみたシステムを正しく運用すれば、神字と呼ばれる超高難度のプログラム言語を、量子コンピュータ以外でも実行可能。これが、ほんまやったとしたら……けっこうな勢いで何でもできる……あと必要なのは、具体的な想像力と演算速度だけ……」


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