表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

662/941

67話 クズニートの世界で舞う閃光。


 67話 クズニートの世界で舞う閃光。


「……で、ヨグシャドーよ。これは、どういう状態だ?」


 おそらく理由を知っているであろう『図虚空の中にいる神の影』に尋ねる。

 すると、


「銀の鍵は、すべてがすべて、完全な逸品ではない。中には、バグったゴミが混じっていることもあるさ」


「……不良品が混ざっていないかどうか、しっかりと検品してから出荷してもらいたいものだねぇ」


 そんなセンの不満の声をシカトして、

 ヨグシャドーは、


「どうやら、バグった銀の鍵を使った結果、世界線ではなく、世界そのものを移動してしまったようだ」


「……てことは何か? ここは異世界ってか?」


「まさに、そうだ。ここは……どうやら、『クズニート』の世界だな」


「……クズニート?」


「アー、ヤレヤレ、困ッタコトニナッタナー」


「なんだ、その、あえてのクソ棒読みは。間違いなく、困った声ではないな。というか、確実に『想定通り』って感じのメッセージに聞こえるんだが、気のせいか?」


「気のせいだな」


「……ああ、そうかい。ちなみに、元の世界にはどうやったら戻れる感じだ?」


「何かしらの条件を満たす必要がある」


「……なんだ、『何かしら』って。ナメてんのか? 詳細を言え、詳細を」


「それは自分で見つける必要がある」


「スーファミ時代のRPGみたいなことぬかしやがって。もっと現代に合わせてくれよ。次の目的地がどこか分からなくて迷うようなRPGは総じてクソゲーだということを理解してくれや」


 そんなセンの文句を、

 ヨグシャドーは、鮮やかにシカトして、


「元の世界に戻るには、条件を満たした上で、銀の鍵を使う必要がある。条件を満たさずに、銀の鍵を使ったとしても、このクズニート世界内での世界線を移動するだけ。条件を満たさない限り、世界を移動することは絶対に不可能。ちなみに、この世界に銀の鍵は存在しない」


「えっと……それは、つまり……手持ちの200個が切れたら、元の世界に戻る方法が、完全になくなるってことか……」


「そういうことだ」


「……んー」


「どうした、複雑そうな顔をして」


「……いや、なんか……もう、いっそ、あの世界に戻れない方がいいかもなぁ、みたいなことを考えてしまってなぁ……」


「なら、何もせず、無為に時を過ごせばいい。私は、別に、世界の救済を強制したりはしない」


「その放置プレイは非常に助かるね」


 軽口を挟むセンに、

 ヨグシャドーは、


「望むなら、元の世界に戻れる『条件因子』をこの場で消してやってもかまわない」


「ずいぶんと親切だな」


「どうする? 元の世界に戻るため奮闘するか、それとも、条件因子を消して、この世界に永住するか」


「悩みどころだなぁ。もう、あの地獄に戻るのは、正直、イヤだしなぁ。かえっていいことなんて、ぶっちゃけ、一つもないしなぁ。んー、どうしよっかなぁ。この世界に永住することを求めちゃおっかなぁ。んー、悩むなぁ。ぶっちゃけ、『定期的に幻爆の剣翼が舞う世界』と比べたら、その他全ての世界が、まだマシに見えちゃうんだよなぁ……んー、あんな世界、ポイしちゃって、こっちをホームにしちゃおっかなぁ。そうすれば、あのキチ〇イ女どもに煩わされることもないしぃ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ