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75話 てめぇなんか足だけ十分だぜ。


 75話 てめぇなんか足だけ十分だぜ。



「き、貴様……なんだ、その戦闘力……そ、その強さは、どういうことだっ」

「ふはははは! 教えてやろう! 生まれつきだ!」

「き、貴様のどこが、一般人だというんだ!」



 アウターゴッド・マイノグーラの獲得によって、

 最低限、『アウターゴッドと相対することができる数値』を手に入れたセン。


 そうなれば、もはや、中級以下のアウターゴッドは相手にならない。

 なんせ、センエースの戦闘力はハンパではないのだから。


「ほらほら、どうした! てめぇなんか、足だけで十分だぜ!」


 と言いながら、ガンガンに両手でギを殴りつけていくセン。


「足だけで闘ってから言え!」


 必死に応戦しながら正論を口にするギに、

 センは、


「ふざけるな! 足だけで闘ったら負けるだろうが!」


「ウザすぎるぞ、貴様ぁ!」


 センのウザさに、

 ギのボルテージが上がっていく。


 すでに、ギは、自身に可能な覚醒技を限界まで積んでおり、

 今以上の出力を出すことはできない。


 お互いに、マックス状態の死闘。

 数値的には、ギの方がだいぶ上。

 ぶっちゃけ10倍以上の差がある。


 軽く桁違いにギの方が上だが、

 しかし、『別格の次元違い』ではない。


 両者の間にある存在値の数字差は、

 センの圧倒的な戦闘力でカバーできている。


 仮に、『実質的な総合的戦力差』を仮想点数で表すとすれば、

 センが1001で、ギが980といったところ。


 『10倍以上の存在値差』をカバーできてしまう『センの戦闘力の異常性』が光る一戦。


「ま、負けるっ……この私がっ……命の最上位、魂魄の最終地点、『アウターゴッド』である、このギ=ホヴェルグが、下等種の人間に?! 純粋な殴り合いで負ける?! そ、そんな……そんなはずがっ……っ!!」


「相手が悪すぎたな! お前に俺の敵役はつとまらねぇ! 俺はヤバすぎる! 何がどうとは言えんがなぁ!」



「……し、信じられん……信じたくない……だが、これは現実……一対一だと、勝てん……それが私の現実……くっ……屈辱だ……」



 そうつぶやくと、ギは、

 センから距離を取り、

 少し複雑なジオメトリを虚空に刻み込むと、


「……謎のキ〇ガイに苦戦している……悪いが、助けてくれ……」


 ボソっとそうつぶやいた。


 すると、その直後、

 周囲の空気の流れが変わった。


 グツグツと沸き立つように、

 世界がグニャグニャとゆがんでいく。


 奇怪なジオメトリが淡く発光して、

 ゆらり、ゆらりと、時空がにじむ。



 そして、出現する。

 二体の異形。


 それを見て、センは、心の中で、


(ど、どぇええ……同ランクが、二体もおかわり……ま、マジでかぁ……)


 しんどそうにつぶやく。


 センの視線の先にいる二体の化け物。

 どちらも人型ではあるが、

 どちらも『人の感情を軋ませる奇怪さ』であふれている。




「――ギよ。貴様ほどの者から救いを求められる日がくるとは思っていなかったな」




 登場と同時、

 ギに対して、そう声をかけたのは、

 『深い暗闇の擬人化』とも言うべき禍々しい化け物。


 続いて、

 斜め後ろにいる化け物が、




「……あなたに頼られることは嬉しい。あなたを傷つけた者を私は許さない」




 ボソボソと、静かな声音でそう言った。

 美形と評していいルックスだが、心がザワつく陰りを纏っている。



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