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7話 やっかいすぎる善or悪のウイ&ルス。


 7話 やっかいすぎる善or悪のウイ&ルス。


 瞬間移動でこの場から逃げようとした――が、



「ん?」



 瞬間移動は発動してくれなかった。

 今のセンは、なぜか不自由な空間的束縛の中にいる。


「あれ? え、なんで……」


 困惑していると、

 図虚空の中にいるヨグシャドーが、

 あまりにもあからさまに『すっとぼけた声』で、


(どうやら、『なみなみならぬ運命』が、貴様の転移を阻害しているらしい。『なみなみならぬ運命』は、貴様に『逃げちゃダメだ』とささやいている。『ここで逃げてはつまらない』と、私は――いや、『なみなみならぬ運命』は思っているらしい)


(おい、ごら、そこの虹色ハゲタコォ。お前、マジで、いい加減にしとけよ。17ミリのサポート以外は『何もしない』っつってたくせに、なに、瞬間移動の阻害だけはゴリゴリの全開でカマしてくれてんだ。クソの役にもたたないだけでは飽き足らず、足まで引っ張ってくるとは、どういう了見だ、ぁあ、ごら)


(人聞きの悪いことを。どこに、そんな証拠があるというのかね? 私はいつだって、善良で中立)


(いや、つい先日、世界を終わらせようとしていたやつが、中立なわけがねぇだろう。お前の性質が、善か悪か、そこに関しての最終評価を下すのは、なかなか難しいが、しかし、善悪どちらであれ、振り切っていることだけは間違いから、確定的に中立ではねぇ)


 自由の翼をもがれたセンは、

 心中で、ぐだぐだと、

 文句&愚痴をこぼしてから、

 心底しんどそうに、


「はっ……まあ、瞬間移動が出来ないだけなら、特に大きな問題ってわけでもねぇ。俺には、母親からもらった立派な足がある。必死に両足を踏ん張って逃げるだけさ。簡単な話、今の俺に、追いつけるやつは一人もいねぇ」


 軽く、ジャンプストレッチをしつつ、


「じゃあな、イカれ女ども。妄想の世界でお幸せに!」


 そう吐き捨ててから、

 全力ダッシュで逃げようとするが、

 しかし、


「いったぁ!!」


 見えない壁に阻まれて、

 センはその場で転倒する。


 真っ赤になっている鼻をさすりながら、


「はぁああ?! なんだ?! 魔力の壁?! え、なんで?!」


(どうやら『なみなみならぬ運命』が、貴様の逃走を拒絶しているようだ。『なみなみならぬ運命』の執念はハンパない。『なみなみならぬ運命』の覚悟は目を見張るばかり。心底、恐れ入る。面構えが違う)


(謎の自己肯定感に浸っているところ悪いけど……そんなことが出来るだけの力があるなら、戦闘時、俺に手を貸してくれません?)


(図虚空の中にある魔力を使っているだけだ。私自身の力で効果を発揮しているのではない。一時的に、図虚空の魔力の一部を運用しているだけ。戦闘時に手を貸すことも不可能ではないが、単に、貴様が使用できるリソースを阻害するだけで――)


(やっぱ、転移阻害も魔力壁も、お前がやってんじゃねぇか!)


(っっ……な、なぜバレた……っ!)


(おそらくは、隠す気がなかったからだろうなぁ!)


 怒鳴りつけるセン。

 すっとぼけるヨグシャドー。


(このヨグシャドーとかいうクソアプリ、ウザすぎるぅ……完全にウイルスじゃねぇか。どうにかアンインストールしたいぃ……)


(……ふむ、なるほど、わかってきたぞ。それがツンデレだな?)


(ただの殺意だぁああ!)



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