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72話 私の童貞力は17兆です。


 72話 私の童貞力は17兆です。


(実のところ、あの変身技、スーパーサ〇ヤ人3ぐらい燃費悪いんだよなぁ……第二アルファでは、なぜか、ほぼ無限に使えたが、こっちの世界では、数分が限界……)


 エゲつないほど、魔力とオーラと精神力と体力を消耗するため、

 長時間の運用は絶対に不可能。


(あと、反応速度が爆発的に上がるだけで、火力とか耐久は特に上がらないって点もバキバキに微妙なんだよなぁ……)


 動体視力や思考の瞬発力が、

 いつもとは比べ物にならないくらいキレッキレになるが、

 しかし、それ以外は大して変化しない。


(アウターゴッドは、生命力もバカみたいに異常だから、本当に殺そうと思えば、長期戦は必至……『反応速度が上がるだけで、しかも数分しか使えない微妙な変身技』じゃあ、対アウターゴッド用の切り札としては弱すぎる)


 『本当』に『アウターゴッドを殺す』となると、

 整えなければいけない前提は膨大になる。


 いくら、『こうそくいどう』で、すばやさを積んだとしても、

 レベル1のミニリ〇ウでは、レベル100のミュ〇ツーを突破できない。


 最低限の火力がなければ、闘いにはならない。


 今のセンは、まだ、『最低限の闘いができる領域』に到っていない。

 今のセンでは、アウターゴッドの前に立つ資格はない。


(つまり……)


 現実をつきつけられて、

 センは天を仰ぐ。


「はぁあああ……」


 海よりも深いタメ息をついて、

 頭を抱えて、髪の毛をかきむしる。


「え、これ、マジでどうすんの……いや、無理なんだけど……」


 グルグルと、同じところを回り続ける思考の迷路にはまるセン。

 『アウターゴッドには勝てない』

 『けど、あの四人とそういう関係になるのは無理』

 『けど、アウターゴッドには勝てない』

 『けど、あの四人と~』


 無間ループって怖くね?

 と、自分で自分の思考に対してドン引きながら、

 センは、


「どうするぅう?! ヤバイィ! 答えが見つからない!」



 朝まで、散々悩んだ結果、

 センは、


「と……とりあえず……あの4人の中では一番話しやすい黒木と、ためしに、少しだけ、どんなもんか、ちょっとだけ……そっち方向の話に進めるかどうか、ためしてみようか……うん……ちょっとだけね……」


 ようやく、一つの決断をくだすと、

 センは、黒木に電話をかける。


 数秒の呼び出し音のあと、


「……もしもし?」


 いつも通りの、警戒心が強い声が響く。

 センは、ぼそぼそと、


「あー、えーっと、そのー、あーあのー、えっとぉ……そのぉ……その、だから、あの……なんか、あの……だから、えっと……えー、つまり、そのー」


「……え、誰ですか? あの、聞こえ辛いんですけど? 電波は悪くないはずなのですが」


 と、問われて、さらに焦ったセンは、

 さらに、ぐだぐだのテンポと声音で、


「あ、えっと……黒木、俺は、あの……分かると思うけど、そういう、あの……なんていうか、ちょっと難しいというか、でも、あの、うん、そっちの言いたいことは予想がつくというか、分からざるを得ないというか、そういう感じではあるんだが、けど、でも、話を前に進められたら、と思っていなくも、いや、あの、えっとー」



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