表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

446/941

33話 全知全能の向こう側にある答え。


 33話 全知全能の向こう側にある答え。


「ぁ、アウターゴッドと正面から殴りあっとる……あ、あいつ、何者やねん……めちゃめちゃイカれとる……」


「何がなんだかわからないけれど……もしかして、押してる? これ、もしかしたら……勝てたり……する?」


 『期待のまなざし』は、『応えられる』のであれば、『高揚の材料』たりえるが、しかし、応えられる気がしない時に向けられる『期待』は、『魂を押しつぶす重荷』でしかない。


(遊ばれているだけで、一ミリも押してねぇよ、節穴どもがぁ……)


 しんどそうな顔で、内心、バリバリの愚痴をこぼすセン。


 あらゆるすべてにイライラする。

 自分の運命。

 背負っている重荷。

 この世の理不尽・不条理。


 そんなセンを横目に、

 ヨグシャドーは、



「ウォーミングアップはこの辺にして……そろそろ、おたがい、ギアをひとつ上げようか」



 などと、ナメたことを言われ、

 センは、ギリっと奥歯をかみしめ、


(なにを、チョケ散らかしたことをほざいてんだ、この腐れ虹色ボーイは……こっちは、とっくにギアマックスの向こう側なんだよ……)


 『ヨグシャドーにあらがう』と決めた瞬間から、

 常にトップギアのアクセル全開を決め込んでいたセン。


 もはや、余力はかけらもなく、

 全速前進のやりすぎでオーバーヒート目前。


「センエース。貴様の可能性は美しい。たった数分しか触れていないが、しかし、私も、貴様に『大いなる未来の可能性』を感じはじめた。――誰にも出来なかったこと。全知全能であるはずの私にとっても未知数な命の答え。貴様には、そんな『大きすぎる未来』を背負えるだけの器量がある」


 ぶつぶつと、そうつぶやくと、

 ヨグシャドーは、


「しかし、まだツボミ。ツボミのままでは、何も成せない。さあ、私に見せてくれ。貴様の可能性を。輝く明日を」


 そう言いながら、

 ヨグシャドーは、

 右手にオーラを溜めて、


 センの背後にいる、

 トコたちに向けて、


「――異次元砲――」


 凶悪な照射を放った。


 彼女たちの魔力で絶対に耐えられない一撃。

 避けることも当然不可能なゲロビ。


 ゆえに、


「どわぁああ!! マジか、てめぇえ!」


 センは、思考を介さない瞬歩で、

 彼女たちの目の前に移動すると、


「くわぁああっ!」


 自身の両手で、ヨグシャドーの異次元砲を受け止める。


「ぎぃいい……重いぃいい……死ぬ死ぬ死ぬ……っ」


 奥歯をかみしめ、

 必死になって耐えるセン。


 踏ん張りすぎて、頭の毛細血管がブチブチに引きちぎれ、

 全身の肌肉がひび割れて、意識も朦朧としはじめた。


(……や、やばい……押し切られる……っ)


 頭が吹っ飛びそうなほどの圧力。

 信じられないほど高濃度の異次元砲は、

 センの全てを圧殺しようと、

 グイグイ、グイグイ、グイグイと、押し込んでくる。


「うぅうう……うぎぃいい……うがぁあああああああああっっ! ざけんなよ、クソがぁああああああ!」


 すべての魔力とオーラを結集させて、

 さらには、その向こう側をたぐりよせることで、

 センは、


「終わってたまるか、クソぼけぇええええええええ!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ