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9話 国家反逆罪。


 9話 国家反逆罪。


 はからずも、黒木相手に、完全なる超イタ電をかましてしまったセン。


 何もする気がおきず、

 ベッドの上で、ずっと天井を睨んでいると、

 ピンポーンと、チャイムが鳴った。


 そこで、センは、ようやくムクリと起き上がり、

 携帯で時間を確認すると、

 黒木に電話を切られてから30分ほどが経過していた。


(30分も呆けていたのか……感覚的には1分くらいだったんだが……時間の感覚が、どんどんバグってきている気がする……やべぇな、ほんと……情緒と自律神経が、どんどん歪んでいく……)


 などと、心の中でつぶやいていると、

 またピンポーンと、チャイムが鳴った。


 出る気になれず、

 普通にシカトしていると、


 今度は、

 ガチャガチャっという、だいぶ乱暴な音が聞こえてきた。

 そして、直後、ガチャッっと、開錠の音がして、

 ガラガラっと玄関の開く音がした。


 そして、家に上がってくる音。


「……ぇぇ……入ってきた……ていうか、階段を上がってきているな……マジか……」


 親なら、チャイムなど鳴らすはずがない。

 つまり、


「大胆な空き巣だ……気合いの入り方が違う」


 軽く感心していると、

 自室のドアが、雑に開かれた。


 『空き巣』は、ベッドで横になっているセンを見つけると、

 半ギレの顔で、




「……『せんいちばん』だな?」




 と、問いかけてきた。

 イカつい顔面。

 高い身長。

 K5親衛隊の一人、『佐田倉』だった。


「……ちげぇよ」


 そう答えると、

 佐田倉は、


「お前の素上は割れている。シラを切ろうとしても無駄だ」


 と、怒りを前面に出しながら、そう言った。


「……ああ、そう」


 訂正するのもメンドくさくなって、普通にスルーすることにしたセンに、


 佐田倉は、続けて、


「どこで携帯番号を入手したか知らんが……黒木家の御令嬢に、タチの悪いイタズラ電話をブチかますとは、いい根性しているじゃないか。まさか、冗談ですむと思ったか? ありえない。ただしく現状を理解しろよ。お前の行動は、国家反逆罪に等しい」


「……」


「とりあえず、番号の入手経路を教えてもらおうか。適当な番号を入力したわけではないだろう? 録音データを聞いたが、お前は、間違いなく、『黒木』と言っていた。お前は、確実に、『誰が電話に出たか』が分かっていた。決して、ランダムなイタ電ではない。お前は、間違いなく、お嬢に電話をかけた」


「……」


「お嬢の携帯番号にたどり着くルートはそうそうないはず。もし、想定外の『穴』があるのなら、早急に埋めておく必要がある。――というわけで、素直に教えれば、指5本で許してやる。しかし、反抗的な態度を少しでも見せれば、すべての指の爪をはぐ。どちらを選ぶかはお前の自由だが、俺の発言を『単なる脅し』だとは思わない方がいい。俺は、『お前に対する自由』を、国に許されて、今、お前の前に立っている」


「……」


「だんまりか。ずいぶんと『反抗的な態度』じゃないか。ならば、徹底的にやらせてもらう。覚悟しろよ。まずは、右手の親指からだ」



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