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6話 セカンドフェーズに移行する。


 6話 セカンドフェーズに移行する。


「俺の弱さをナメんなよ! いや、俺が弱いんじゃねぇ! 俺はそこそこ強い! けど、相手にならない! ようするに、単純に、あんたが強すぎる!! というわけで、ご勘弁を! アダム様! この世で最も美しい女神様!」


 半ギレで情状酌量を訴えるセン。


 ここまでくると、さすがに、『本心で言っている』と伝わってきた。

 だから、アダムは、ゴミを見る目で、


「……なるほど。どうやら、貴様は、パチモノの中でも、相当に質が低いタイプらしい。戦ってみた感じ、戦闘力だけは、どうやら、そこそこのようだが、しかし、それ以外のすべてがクソ。よくもまあ、そんなザマで、主上様の名前を騙れたものだ。恥を知れ。ザコが」


「……だから、煽らなくていいって。なにを、そこまで警戒してんだ。あんたほどの強さがあったら、俺ごときを無駄に警戒する必要なんてないだろ」


「パチモンのウザさは知っていると、何度も言わせるな。まあ、とはいえ、貴様は警戒するに値しなさそうだが。とんだ腰抜け。時代の敗北者」



「……取り消せよ、今の言葉…………とはならねぇから。もう、ほんと、勘弁してくれ」



 そこで、アダムは、センから視線を逸らすことなく、

 しかし、『センの向こう側』を見ているような顔と声音で、

 耳元に片手を当てて、


「……これだけ煽っても、特に変化は見られない……どうやら、中心のメンタルは、それなりに安定している模様。速やかに処理をすれば、大事には至らないと推定。もうこんなカスの相手をしたくないから、さっさと処分してもいい? ……は? イヤだ、メンドくさい。そんなこというなら、あんたがやればいいじゃない。『要領の良さ』や、『実質的な戦闘力』なら、まだ、あんたの方が上なんだし。……だから、イヤだって。ダメ。なら、もう一回、ジャンケン」


 センをシカトして、何かの話を勝手に進めているアダム。


 そこから、さらに数秒、アダムは、

 『誰か』と軽モメしたあと、


「最初からそう言え、ほんと、めんどくさい女……」


 しんどそうにつぶやいてから、

 ため息をつきつつ、


「――すみやかに、跡形もなく、パチモンを抹殺すること。ミッション、了解」


 自分の任務を復唱してから、


「それでは、目標を駆逐する」


 瞳をギラっと光らせながら、

 アダムは、オーラを練り上げた。

 その様子を見て、センは、慌てて、


「いやいや、ちょっと待って! 降参したじゃん!」


「だから、なんだ?」


「なんだ、じゃなくて! 潔く降参したんだから、抹殺はやめて、拘束するなり、裁判にかけるなりのセカンドフェーズに移行しようよ! これだけ、根底がしっかりとした世界だったら、そういう感じになるはずでしょ! 常識的に考えて! さいわいにも、俺、まだ、誰も殺してないから、まだ、なんとかなるだろ?! 常識的に考えて!!」


「非常識な存在が常識をかたるな」


「俺が非常識なのは認めるよ?! でも、だからって、常識をかたっちゃいけないってわけでもあるまいよ」


「遺言は以上か?」


「あなたとは、ぜひ、もっとおしゃべりがしたい!」



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