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9話 クトゥルフ・オメガバスティオンって言いたいだけのヤツ。


 9話 クトゥルフ・オメガバスティオンって言いたいだけのヤツ。


「――『壊れたウムル』を『1』とした場合、こいつの強さ、余裕で『10000』ぐらいありそうだぞ! ふざけんな! インフレも大概にしろ!」


「ふふん! わかったかな? これが、アウターゴッドの領域だよ」


 ニャルは、満面の笑みで、ふんぞり返り、


「GOOとは格もケタも次元も違う本物の神格。それが、アウターゴッド! 言っておくけど、そのクルルーは『僕のカスタム』が施されているから、『アウターゴッド級の力を持っていなくもない』というだけで、アウターゴッドの中では普通に最弱!」


 GOOとアウターゴッドの間には、

 『超えられない壁』がある。

 絶対的な格の違い。

 比喩ではなく文字通り『ケタ』が違うのである。


「クルルーのポジションを、君にも理解できるよう『柔道』で例えると……『黒帯は持っているけど、持っているだけ』みたいな感じかな。対して、クトゥルフ・オメガバスティオンは、『銀メダリスト級』のスペシャリスト。クルルーにすら勝てないやつが、クトゥルフ・オメガバスティオンに勝つのは絶対に無理」


「……だろうな……あんたの話が事実なら、勝てていい訳がねぇ。その例えで言うと、俺なんざ、『体育の授業で、受け身を教わったか教わっていないか』ってレベルでしかない……」


「クトゥルフ・オメガバスティオンの居場所が知りたいという君の願い……もし、君が、クトゥルフ・オメガバスティオンを超えることができたら叶えてあげるよ。でも、クトゥルフ・オメガバスティオンは強いよぉ。もう、名前からして強そうだよねぇ。だって、クトゥルフ・オメガバスティオンだよ? 長いよねぇ。でも、僕は、このクトゥルフ・オメガバスティオンという長い名前を、まだ一回も噛んでいないんだよぉ。すごいよねぇ。ほんと、僕って、すごいよねぇ」


「クトゥルフ・オメガバスティオンって言いたいだけじゃねぇか……という直球の切り込みをブチかまそうと機をうかがっていたら、最後の最後で、『謎の自分褒め』が入って、どっちに焦点をあてるべきか悩んで、結局、自分の感情を説明するハメになった……それが、今の俺の心情だ」


「君の心情を聞かされて、僕は、いったい、どうすればいいのかな?」


「笑えばいいと思うよ」


「あんた、バカぁ?」


「知らなかったのか? 俺は、傑作級の大馬鹿野郎だぞ。間違いなく、脳の大部分に、多大な欠損が生じている。知らんけど」


「……くくく。いいねぇ。まさか、僕のファントムトークについてこられるとは思わなかった。いい意味で予想外だよ」


「いや、どう考えても、悪い意味の予想外だろ。俺らの会話は、ずっと、バチバチにマイナスが飛び交っているだけで、プラスの要素は一個もない」


「ふふん。君たち人類の知性では理解できないだろうけど、特別に教えてあげるよ。実はねぇ……マイナスにマイナスをかけると……プラスになるんだよ!」


「まあ、確かに、その部分に関しては、実際のところ、大して理解できていないが……俺が数学を嫌いになった理由の一つだし。嘘だけど」



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