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22話 『あきらめませんポーズ』。


 22話 『あきらめませんポーズ』。


「なに考えてんの?! バカなの?!」


「なに、無駄にテンション上がってんの?! はたから見ている私でも、あんたが絶対に勝てないことは分かる! なのに、当事者のあんたが、なんで理解できてないの?! 生身の人間が、本物の神様に勝てるワケないじゃない! どういうレベルのバカなの、あんたって!」


 感情をむき出しにする茶柱に、

 センは、冷めたツラで、


「ほざき終わったか? じゃあ、さっさと剣を出せ。ウムルさんを待たせるな。失礼だろ」


 その発言を聞いて、

 ウムルが、


「くく……まあ、そうせかさなくてもいいだろう。私は、まだ待つさ」


「……どうもでーす。ウムルさん、ほんと、サンキューでーす」


「ふむ。貴様……冗談っぽく言っているが、それなりに『本気の敬意』を私に向けているな。それも、恐怖ではなく、他の何かを理由にして。それは、いったい、なんだ?」


「ん? あー、俺は、努力出来るヤツが嫌いじゃないんだよ」


「……」


「あんたは、おそらく、積み重ねてきた。狂気的な努力を。エグい時間をかけて。ロイガーよりも、はるかに重たい努力を積んで、今日、そこに立っている」


「……」


「あんたはすごい。なぜか知らんが、俺にはそれが分かる。わかるから……だから、最低限の敬意は払う」


「うれしいね」


 などと、冗談っぽく言ってはいるが、

 しかし、それは、それなりに『本気の言葉』だった。


 それが理解できたからこそ、

 センは、茶柱に、


「ほら、はやく。どこまでモタモタしてんだ。グズにもほどがあるぞ、ツミカさんよぉ」


「ウザいんだけど? なんなの、あんた? 『あきらめないで闘う』のがカッコいいとでも思っているの? ダッサ。なに? 少年漫画の主人公でも気取ってんの? 気持ちわる。いつまで、頭の中『中学二年生』なんだよ、キッショ。……そんなに『あきらめませんポーズ』がしたいなら、素手で特効しとけ。どうせ、結果は変わらないんだから」


 そう言い捨ててから、

 茶柱は、スタスタと、

 ウムルの目の前まで歩き、


 真摯な目で、ウムルの目を見つめ、


「変なことに巻き込んでしまったわね。普通に悪いと思っているわ。お詫びに殺してくれていい。ていうか、殺してくれない? もういい。もう疲れた」


「……ふむ。まあ、それが願いだというのなら、神として、別に叶えてやらなくもないが……せめて、理由くらいは聞きたいところだな。なぜ、死にたい?」


「死にたいっていうか……死ぬでしょ? 人類は、あんたに勝てる何かなんて持っていないんだから。『閃壱番の異常さ』を持ってしても、あんたには勝てない。なら、人類は詰み。正式なジ・エンド」


「まあ、そうだな」


「あんたクラスの神話生物は、元の場所に帰るだけでも、膨大なエネルギーを必要とする。それは、この星全てを飲み込んでも足らないくらい。知っている、全部……エイボンの書に全部書いてあったから」


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