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【連載版】双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。  作者: 池中織奈


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少女と、魔物退治に向けてのこと 4

 私たちはともに戦いたい。子供だとか、大人だとか関係なしに、私たちは一緒に戦いたい。大切なものを失うのは嫌だと、そればかり、私たちは考えているから。



 私たちの言葉に、シレーバさんも、ドングさんも難しい顔をした。私たちは、子供だから。私たちがどれだけのことが出来るのか、正直わからない。だけど、何も出来ないということはないと思う。何かしら、私たち子供でも、手伝えることがあるはずだとそう、思うから。



 待っているだけは、いやだって、そういう思いがあるから。

 難しい顔をしていたシレーバさんやドングさんだけど、私たちが一生懸命伝えたら「仕方がない」と言ってくれた。ただし、私たちはその危険な魔物に近づかないようにって。



「直接戦おうとしなくても、一緒には戦える。魔物に攻撃をするのは、俺達大人がやる」



 そう、ドングさんはいった。

 一緒に戦う、それは直接戦わなくても出来ることなのだと。



 私は、一緒に戦いたいとそう思ってたけど、そういう戦い方があるんだってそんな風には考えていなかった。戦うって、直接戦うこととばかり思ってた。でもそっか、そういう戦い方が出来るんだ。皆のことを、外側から助けるとか、そういう戦い方も私たちは出来るんだってそう気づけた。



 何が出来るか分からなくても、きっと何かは出来る。



「――外から、攻撃とか、出来る?」

「植物の魔物なら燃やす、というのが一番良いのではと思うが、外から火を放つというのは——」

「精霊樹様にまで移ってしまうだろう!!」



 植物は、燃やすという行為が一番効果的だろう。でも、火を放つということは、森を燃やすということになる。エルフたちの大切にしている精霊樹さえも、燃やしてしまう。エルフたちが、精霊樹を、そして森を大切にしていなければ、燃やしてしまって終わりだったかもしれない。でも、そうではないからこそ、その植物の魔物がエルフを苦しめ続けているのだ。



「どんな魔物にでも、弱点はあるものだが、あの魔物の弱点はわかっているのか?」

「いや、分からない。そもそもわかっていたら我らは苦労していない」



 弱点がわかっていない。植物の魔物の弱点とはなんだろうか。植物の魔物、燃やすこととかしか私には思いつかない。もっと、その魔物を倒すための条件を整えなければならないのだ。


 シレーバさんとドングさんは、もっと魔物を倒すための話し合いを二人でするといっていた。








 私を含む子供たちは、エルフの人たちと一緒に調合やその手伝いを行うことにした。皆のために何かしたい、っていうのは、私たちの共通認識で、これからその魔物と戦うために何を手伝えばいいか、何をすればいいのか、そう考えた時、怪我とかした時に回復するのは必要なことだと思った。



 私は神聖魔法の適性はあることはわかっているけれど、きちんとした使い方はわかっていない。もっと私がきちんと神聖魔法を使えたら魔物との戦いで手助けがもっと出来るかもしれない。でも……聞いたところによるとこのエルフの村の皆の中でも神聖魔法を使えるものはいないっていってた。おばば様から魔法の授業を受けても、そこまで実感がわいていなかったけれど、本当に神聖魔法というのは特別な属性である、というのが実感がわいてきた。



 ガイアスと誓い合って、私は自分が出来ること何でもやりたいってそう思ってる。でもなかなか、自分の理想通りに、自分がやりたいように簡単に出来るわけではない。

 私がもっと強くて、ちゃちゃっとエルフたちを苦しめる魔物を倒せるとかだったらいいのに、そんな風に私は出来ない。



 ―――……私はまだ、自分が神子かもしれない事実をガイアスとランさんにしか言えていない。私は……多分、その魔物の前に立っても、私自身は傷つけられないと思う。だから……私はその魔物の前に立って、戦うって手もありなんだと思う。でも、私以外はそうではないから。私自身は傷つけられなくても————、皆は傷つく。



 神子かもしれない、こと、魔物と戦う前にドングさんにだけでもいったほうがいいのだろうか。

 私が、神子かもしれない。神子っていう影響力がある存在が現れたから色んなことが影響されて、ニルシさんのところの村が大変だったのもそうだし、……アトスさんがああいう亡くなり方したのも、神子という存在の影響力があって。―――……神子っていう存在がいる、そのことで本当に影響力って凄いんだって思った。



 神子がいればすべてが幸せになるみたいに、伝えられてたりするって言われてるけど、その幸せって誰目線の幸せ、なんだろう。その、神子がいる国目線? それって、その国とかと敵対している人とかいたらそっちは不幸せってことなのかな。調合の作業を進めながら、私は、神子という存在について考えてた。ある面から見たらとっても豊かで幸せでも、別の面から見たら全然そうじゃないことってあると思うんだ。うん、難しい。―――ランさんと、一緒にドングさんの元へ行こう。ドングさんに、ひとまず、そのことを言おう。魔物との戦いの前に、それはいっておいたほうがいいと思ったから。



 ―――そして私は、神子であるかもしれない、ということをドングさんにいった。



 ――――少女と、魔物退治に向けてのこと 4

 (多分、神子な少女は子供たちと共に戦いに参加することを告げ、そして自分が神子であるかもしれないことも告げに向かった。それが、魔物退治にどのように影響していくのかは定かではない)




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