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【連載版】双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。  作者: 池中織奈


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少女と、レゼット国 ⑮



 あげられた候補の中で、どれを選ぼうかと悩んでしまう。

 私が選んでいいって言われた。それは私が精霊たちの姿も見れて、精霊樹が此処にあるのは私が居るからだからだって。それに神子である私が良いと思って選んだものだと、とても良い風に作用することが多いんだって。



 でもお城を建てる前に、ドウロェアンさんの所にも行った。

 いきなり建てたらびっくりしちゃうかもしれないからね。私とガイアスと、ドアネーアとグリフォンたちと、あとはビラーさんとかも連れて行った。


 ドウロェアンさんにレゼット国の人達を受け入れたことやお城を建てることなども伝えた。

 ドウロェアンさんは長生きしているから、この場所にお城が建てられることを楽しんでいるみたい。




「その城には、俺も止まれる場所があるといい」


 そんな風にドウロェアンさんには言われた。

 確かに大きな建物だったら、ドウロェアンさんも止まることが出来そう。きっとその光景は壮大で、素敵な光景になるのだろうなと思うとワクワクする。


 ちょっと高いところに、そういう場所を作ったらいいかな?

 それか精霊樹を囲うように作ろうって話だから、その傍にも止まれる場所を作っておくべき?


 将来的にドアネーアがそこに着地出来る方がきっといいよね。ドアネーアがドウロェアンさんほど大きくなるのはきっとずっと先の話だろうけれど。

 あとはビラーさん達も軽く降りられる感じにしておいた方がきっといいだろうし。



 やっぱりそうやって考えていると、本当にワクワクした気持ちでいっぱいになる。





「ドウロェアンさん、新しく来た人たちも多いから、皆を怖がらせないように先に説明はしておくね。お城を建てる際もレゼット国の人達が力になってくれるから」


 建築は皆で手伝ってやる予定だけど、レゼット国からやってきた職人の力を多く借りることにはなる。

 だから、そのあたりの説明はちゃんとしておかないとなの。



「構わないが、外からやってきたものは信用できるのか?」

「うん。大丈夫。シュオンガルベさんとディライガルンさんがきちんとまとめてくれているから。多分、他の所から人がやってくるんだともっと混乱とかあったと思う。でもね、二人とも凄いんだよ」



 心配してくれているであろうドウロェアンさんに私はそう伝えた。

 でもドウロェアンさんはまだ心配してくれているのか、威嚇も込めて近いうちに村の上空を飛ぶって言ってた。


 ……私とドウロェアンさんが仲良くしているのを見たら、きっと面倒事を起こそうという人もいなくなるだろうからって。

 グリフォンたちもそういう役割を持っているみたい。レゼット国の人達からしてみればグリフォンたちも、シーフォも、ドアネーアも、精霊たちも……すべてが手を出したらまずいものという認識のようだった。


 というかシュオンガルベさんが、神子と敵対しないようにするって宣言しているからというのもあると思うけれど。








「なんだかレゼット国の人達はもっと増えるから、どんどん、国らしくなっていきそう。そう思うとワクワクする」

「いいことだ。レルンダ達の目標が叶えられそうではないか」

「うん。私とガイアスの目標、ちょっとずつかなっているよね」



 私はドウロェアンさんの言葉に、黙って話を聞いていたガイアスに話を振る。



「ああ。そうだな。何だか実感がわかないけれど……嬉しいなって思う」

「うん。私も。レゼット国の人達が増えたら、人間が沢山になるけれど……困っている獣人やエルフの人達や、もっと違う種族の人立っていたらちょっとずつ受け入れていけたらいいなって思うの」



 一気に受け入れたらきっと大変で、私達の大切なこの場所が壊れてしまうかもしれない。それに結局のところ、私は共に生きている皆の方が大切で、だからそちらを優先する。

 でも私たちに余裕があるのならば――、困っている人は相談しながらでも助けられたらなって思う。



 皆が笑えて、大切な人を失わない場所を作る。

 それって多分、目標であり、通過点でもある。そういう場所が出来上がっただけで終わりじゃなくて、ずっと続いていくことだから。






「そうだな。元々色んな種族やグリフォン様達とかもいて、外から見たらきっと不思議な場所にはなりそう。でもそれが当たり前だって思える場所の方がきっといいもんな」

「うん。種族とか関係なしに皆が居て、皆が笑っている場所になるんだよね」



 ガイアスと二人でそんな話をしていると、これから先、もっと色んな人が仲間になっていくのかなと楽しみになった。



 お城とかが出来て、もっと街らしく変化していくならそれだけ外にも知られていくことになるだろうし。

 ああ、でも私のことや精霊樹、それに大切な場所自体を狙っている人も出てくるかもしれないもんね。


 ……その時にはちゃんと迎え撃たなければならないんだろうなと思う。




「レルンダ、どうした?」

「お城立てて、遠くから見えたら外から人来るかなって。ちょっと大丈夫かなって心配になったの」


 ドウロェアンさんの言葉にそう答えれば、「どうにかなるだろう」と簡単に言われたのだった。



 それからしばらく話して、私達は皆の元へと戻る。それからまたお城をどうするかの話をして、建築が始まった。



 ――少女と、レゼット国 ⑮

 (神子の少女の住む場所で、城の建築が始まった)



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