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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
84/95

海に(海、改稿)


漣は失望のように浜辺につもる。

思い出したい人は海を受けいれ、

忘れたい人が海になる。


考えたことがあるか、

空と海の屈折率を、

今日と明日の境界面と

昨日と今日の切断を。


空と海をわかつものは、

沈殿した星々の

ガラスめいた煌めき、


海ガラスはいずこから漂い

いかなる波に欠けたのか。


白波は砕け

海藻はだれかの風にゆれて、

ゆれて、


海は明日を生きる人を拒み、

明日を生きる人は空に

回想を託して去った。


いつかの海面が剥離して空になる。

空は欠けらになって暮れていく。

わたしの最後にみた空を、

瓶に掻きあつめると夜になる。


いつだって便りは

記憶の底から響いてくる、

それは潮騒のように、

水泡のように、

浮かびあがってあらわれるだけ


溢されつづけた命は渦をまいて、

底抜けの黒をたたえて広い

この海、海、

海いがいの形容のない

海。




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