表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/36

落ち着くなぁ

「ふぅ 落ち着く〜」


「ああ うん そうだなぁ

これは 本当に 落ち着くなぁ」


村の探索後、夕食を頂いたディオン達一行は、ついに、旅館の温泉地に来ていた。


この辺りで有名な所らしい旅館『オーグリア』の男性の湯は、室内に檜風呂、露天風呂付きだ。







「ディオンは、

リタ嬢が気になるとして…

ユージは、気になる異性っているのか?」


「………えっ!? 僕の?」


突然、恋バナが始まってしまった。


先程は、商家の孫娘、アンナさんから、直球な婚活を願われたからだろう。


「そういえば、ユージって、あまりそういう所を見せないからさ、気になって…」


「ぼ、僕は、ペギー嬢かな?」


「ペギー嬢!?」


「………ペギー嬢とは?」


「ああ、そうか、ディオンは、まだ会ったことが無いんだったか。リタ嬢の親友、カイマリーノ伯爵家の、弟がいる長女なんだ。」


「ええと………

僕より2つ年上なんですけど気になってて…

僕からしたら、尊敬している女性なんです。」


「そうなのか

ユージくん、応援してるよ。」


「あ、ありがとうございます!」


ふたりの話によると


カイマリーノ伯爵は、エルナール辺境伯閣下の親族で、国境警備隊の副隊長らしい。


その長女、ペギー嬢は、ふわふわとした金髪に碧眼の伯爵令嬢で、可愛いらしい人形のような容姿をしているのだが、まるで、軍人みたいな雰囲気が漂う女傑らしい。


それは、どんな伯爵令嬢なんだろうか?


ただ、恋愛でも、政略結婚のような意味でも、次期伯爵のユージくんには、相応しい相手だと思うのだが………


ユージくん本人からしたら、グイグイ積極的に行く気質ではなさそうなので、エクトールから話を進めた方が良いのではないか………?


エクトールは、ユージくんの、これを聞いて、何やら考え込んでいるようだ。





「レオンは?」


「………私のも聞くのですか?」


まさかの、恋バナが、レオンにも飛んだ。


ああ、うん、レオンの考えていることが、手に取るように分かる。


彼は、真面目すぎるが故に、ディオンの立場を常に考えてくれているから。


「私は、ディオン様に仕える身ですから。

ディオン様が信用できるような、ディオン様に仕える女性が好ましいと思っています。」


「ディオンか……… それなら………

もしも、ディオンが、リタ嬢を選んで、婿入りするとしたら、良い女性を紹介するよ。」


「そうですね………

もしも、その未来がありましたら、その時は、宜しくお願いいたします。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ