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無能と呼ばれた天才ゲーマーは異世界を好きに生きたい  作者: フウ
第1章 異世界転移編
13/111

13話 神

13話目です、最近頭痛が毎日の様に…


これからもよろしくお願いします!!

「ソータ、か俺の名前と何の関わりもないんだがな」


「フッフッフッ、君ならそう言うと思っていたよ。

では、君の名前の由来を教えてあげよう。

まずは僕の髪の色を見てくれ、蒼いだろ、だからそこから一文字とって蒼、そして君の本当の名前である翔太の太の文字をとって蒼太、今君のいる世界風に言ってみるとソータってわけさ!」


彼女、女神ジルはそう言い放ちまたも無い胸を張る。


「…尊大に煽っておいてそんな理由なんだな」


思わず俺がそう言葉をこぼすとその満面の笑みが少し悲しそうな顔になる。


「ダ、ダメかな?」


そしてとても不安そうな顔で力なくそう問いかけて来る。初めてその姿を見たときの神聖さなどはもはやなく、ただの普通の子供にしか見えず、神のくせにコロコロと表情が変わるその様子を見て思わず笑みが漏れる。


「いや、別にその名前でいいさ」


するとパァーッとまた嬉しそうに笑顔になる。


「本当!?よかったぁ〜僕、凄っごく不安だったんだよ、ソータ君が難しい顔して黙り込んじゃうから。

でも気に入ってくれてよかったよ!」


「何もそこまで喜ぶ事じゃ無いだろ?」


「いやいや、そんな事ないよ、僕は誰かに名前をつけるのは初めてだったのさ、だから不安でね。

もし、嫌だって言われたら僕泣いてしまってたかもしれないよ」


と、どこか冗談めかして言って来るが実際、彼女ならそうなっていた可能性の方が高かったんじゃないだろうかとさえ思ってしまう。


「そうならなくて良かったよ」


そう言って肩をすくめる。


《主様…いえ、ソータ様、この空間の解析が終了いたしました》


(わかった、でどうだった?)


《はい、まずはこの空間に満ちている高密度の魔素を解析してみたところいくつかの成分に分かれて存在している事が判明いたしました。

まずこの空間の魔素は3つの種類に分かれており、白い魔素と黒い魔素そして無色の魔素が存在しております。

そして白い魔素、この場では白魔素と仮定して、白魔素が正の神聖な気配を発し、逆に黒魔素は負の邪悪な気配を発しております。

その2つの魔素が互いに反発しあい崩壊するのを繋ぎとめているのが透明な魔素になります。

わかりやすく言えば物質の最小単位である原子を構成している、陽子、電子、中性子のような物です。

そしておそらくですが、これはこの空間のみならず世界中どこでも同じ構成であると思われます》


(それは理解したが、それじゃあなんでこの空間の魔素はこんなにも濃い?

それじゃあ、魔素の構成が判明しただけで肝心なところがわからないな)


《白魔素は先ほども申し上げた通り、正の神聖な気配を発しております。

そして彼女は女神であり彼女自身も神聖な存在、つまりはそう言う事でしょう》


(成る程な、つまり女神であるジルの影響ってわけか…)


そう理屈では納得できてもそれでも呆れてしまう、この空間がこれ程、高密度の魔素で満たされていると言うことは、それだけ彼女の力が強大である事に違いないからだ。


そして改めて思う、さっきまでのやり取りですっかりただの子供と言う印象になってしまったが、彼女は紛れもなく、『神』なのだと。


「ジル様、聞きたい事があるんだが」


「なんだい?」


「1つは確認だ、この空間の魔素が3つに分かれているが、あの世界でもそれは同じなのか?」


「おっ!さっすがソータ君魔素の構成に気付くなんて凄いね!

ソータ君の言う通り、この空間の魔素の構成とあの世界の魔素の構成は一緒だよ」


「次は、じゃあこの空間の魔素で白い魔素の割合が高いのはなんでだ?

これは推測だが、あの世界では全ての魔素は均等になっているはずだ、まぁその割合が均等じゃ無かったからこの構成にも気づけたわけだが」


「やっぱり?あーうんそうだね、ごめんね出来るだけ均等にしたつもりなんだけどね」


「どう言う意味だ?」


「うーん、そうだなまずソータ君たちの身体って魔素から成り立っているのさ、それは魔物でも人間でも僕たち神でも変わらない」


「ちょっと待て!人体などの物質の最小単位は原子じゃ無いのか?」


「そーだね、君の元いた世界、地球の技術レベルだったらそこまでしか分からないけど、そもそも原子を作っているのは魔素なんだよ。

そもそも地球はかなり前に神との関わりを捨てたからね、魔素自体がそんなに濃くないし普通じゃ気づかないと思うよ。

まあそう言ったわけで僕たちは魔素から出来でいるんだけどね、僕の身体を構成する魔素とソータ君たちの身体を構成する魔素って違うんだよ」


「成る程そう言うことか…」


「さっすがだねソータ君もうわかっちゃったかな?」


「いや、ただの推測に過ぎないからな続けてくれ」


「わかったよ、つまり僕の身体を構成している魔素は白い魔素、まぁ神の魔素って事で神素って僕は呼んでるけど、まぁ神素で出来ている。

でもソータ君たちの身体はそうじゃない、あの世界がそうであるようにソータ君たちの身体は均等になった3つの魔素からできているんだよ。

だから、その均衡を下手に壊しちゃうと、どうなるかわからないんだ、例えば何も起こらないかもしれないし、拒絶反応で死んじゃうかもしれない、そこは人それぞれなんだよ、まぁそう言うわけでごめんねってわけさ!」


「やっぱりか、まぁ今の所なんともないし多分、大丈夫だろ」


「流石、神に迫る者ってところかな!

ソータ君ならいつか神になっちゃうかもね、楽しみだよ!」


「神の身体が神素って事はだ、じゃあ黒魔素で構成された者はどうなるんだ?

神素で構成された者が存在するって事はその逆もまた然りだろ?」


「その通り、黒魔素で染まった者は魔神になるんだ」


「じゃあ、そいつが俺たちの元いた世界とあの世界を繋げていたやつで、ジル様の敵って事か?」


「そうだよ、まぁ奴らが何を企んでいたかは大体わかるけど、その様子じゃもうソータ君も分かってるようだね」


「ああ、つまりは俺たちの中から魔神を生み出そうとしたってところだろうな」


「そう言うことさ、君達の元いた世界から召喚された者は例外なく皆強力な力を持っているからね、しかもその世界が誰もが憧れたゲームの世界、召喚された人達が増長するのもわかるけどね、そう言った風に増長した人達は簡単に奴らに付け込まれるって寸法さ」


「まぁあいつらならそうなるかもな」


「そうなったらソータ君頼んだよ!」


「なんで俺がそんな事」


「まぁソータ君が嫌がっても多分そうなると思うけどね。

それで、他に何か聞きたい事は無いかな?」


「そうだな、聞きたい事があるか無いかなと言われればあるが、全部聞いてしまうのもつまらないからな後は自分でどうにかするさ」


「そっか、ソータ君と話してるのは楽しかったんだけどな、まぁ次に会う時を楽しみにしてるよ」


「そう会う事は無いだろうけどな」


「じゃあまたねソータ君」


彼女がそう言った瞬間再び視界が切り替わり元の場所に戻ってきた事が理解できた、しかも周囲の時間は止まっていたようで俺の視界が切り替わるとともに周囲の喧騒も戻ってくる。


(リエル今の魔素構成はあの空間と比べてどうだ?)


《3つの魔素の割合が完全に一致しております》


(しかし、世の中凄い奴がいたもんだな、あいつはヤバかった、全盛期の俺でも敵わなかったろうな)


《恐らくはその通りかと、しかしあの女神ジル達と敵対している魔神という存在も女神ジルと同等の存在と考えるべきでしょう》


(まぁその通りだが、そう決めつけて考えるのは危ないな、神と言っても強さには格差があるだろうからな、ジル様が強い神かもしれないし、ジル様以上にヤバイ奴がいるかもしれないからな)


《了解致しました》


(ヤバイな、強い奴ばっかりじゃないか、どちらにしても俺の強化は必要だな)


《その通りかと思います。まずは自らの力をつけるところから始める事が一番だと思われます》


(久々に、面白そうな事になってきたな)


そうして、眼前に見えてきた冒険者ギルドの建物にここしばらく感じていなかった感情を抱きながら向かう。

少しでも『面白かった』『続きが気になる』と思ってくれましたら、


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