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2-11 武神の少女による girl meets boy and fantasy①

 とある日の夜の出来事。


『こんばんは、ええ、連絡ありがとう。それでどうかしら、例の件はうまくいきそう?ええ、そうなの?あら、あの娘ったらそんなこと言ってたのね。今回の件は、あの娘もいろいろと考えてはいるようね。でも、若干詰めが甘いわね。誰に似たのかしら。そう、うまく誘導できたのね。流石だわ。今回の報酬はどうしましょうか、いつものでいいのかしら?あら、そう?そんなことでいいの?あらあら、ありがとうね。こんなに気遣ってくれる友達を持っているなんて、あの娘も案外やるのね。おばさんうれしいわ。わかったわ、あとで住所を連絡しておきます。あ、でもくれぐれもこのことは秘密でね。読んだら例のごとく焼却処分でお願いね。外部に漏れたりするととても困ったことになるから。ええ、ほんとに、そう?わかってるならいいわ。予定?そうね、あの娘の日課だと、昼過ぎから出かけるはずだから、おそらくだけど遭遇は日曜の午後3時くらいがいいかしら?ええ、そうね、そのときがいいかもしれないわね。今回は3人でいくの?ええ、そうよね。誰か一人でも仲間外れにしたらかわいそうだものね。わかったわ、でもくれぐれもそこで見たことは他言無用でお願いね、まぁあなたたちならきっと大丈夫だと思いますけれど、念のためにね。ええ、協力ありがとうね。ええ、では、またお家に来た時にでも何か情報交換でもしましょう。じゃあね、澪ちゃん。詠美ちゃんと優ちゃんにもよろしくね。ええ、はい、おやすみなさい』


「舞ちゃん、少しは賢くなったみたいだけど、まだまだね。こういう手の回し方もあるということを想定はしていても、実際に遭遇したときに対処できるかどうかが問題なのですよ。ふふふふ。まだまだ、手のかかるお子様ですね」


 口元に妖艶な笑みを浮かべて話す女の、その怪しい会話を聞いていたのは、闇夜を照らす月光と静まり返った人のいない道場だけだった……まる。



 金曜のプチ女子会から2日が経ちました。ついに来てしまいました、日曜日が。イヤだイヤだと思っているときに限って、巡ってくるのは早いモノです。本日は運命の日曜日、しかし、うだうだしていてもらちがあきません。さあ、自分自身の手で運命の手札を引き寄せるのです。デスティニードローっ(何を)。……ハッ、いま何か変なことを宣ったような。


 軽く錯乱して、しょうもないことを言ってないで日課をこなすことといたしましょう。例の家の掃除はお昼すぎからですからね。まずは道場の清掃から、本格的な清掃はお父様のお弟子さんの方々も後々やってくれるので、私がやるのは窓をすべて開けて換気することと、箒を使っての掃き掃除です。ほぼ毎日掃除していますが、人が頻繁に出入りするところは割とホコリがたまるのが早いんですよね。日々の使用を道場に感謝して、丁寧に手を抜かないようにやらないといけません。初心を忘れるべからず、とても大切なことです。


 掃除が終わったら瞑想の時間です。今日は以前と違ってとても清々しい気分です。この前、あの三人と息抜きにスイーツを食べに喫茶店へ行ったことでうまく気分で転換ができたようです。あの三人にはいろいろと考えることもありますが、こういう時に話を聞いてくれる友達がいるだけでとてもありがたいことですね。おっと、考えすぎ考えすぎ、心を無にしないと意味がありません、落ち着け落ち着けステイステイ、深呼吸すーはーすーはー、よし。


 日課の瞑想が終わったので軽く型の稽古と体幹トレーニングをします。武神流は得物を選ばない何でもござれの多目的戦闘の流派なので無手の型が最も多いのです。これは大昔の戦場で、たとえその時使っていた武器が折れたりして使えなくなったとしても、素手でも戦い続けるためという言い伝えが残っているので、その名残ですね。私はお父様や兄と違ってバカ力はないので、使えるものは何でも使います。今日は無手だけではなく剣や槍の型も一通りやりましょう。こういう反復練習で頭と身体に刷り込みをかけて、いざという時に臨機応変に動いて相手を制圧するのが武神流ぶしんりゅうの基礎ですからね。


 ちなみに脳筋ゴリラ2号の兄に至っては武器を持っていない無手ほうが圧倒的に強いという脳筋っぷりです。まぁ、武器を使う知能がないとも言いますが、完全に筋肉に任せた戦闘に特化していて、相手が武器を持っているならば先に武器を潰してしまえばいいじゃない、とか考えて生きています。模擬戦で槍とか突いたら柄をつかみ取って逆に動きを止めてきますからね、動体視力も筋力も化け物です。そう考えると、うちの男連中は頭も筋肉もおかしいです。流石は脳筋ゴリラですね。


 そうこう考えているうちに一通りの型が終わったので、シャワーを浴びに行き、そのあと朝食をとります。朝食後は学校の課題を片付けてしまいましょう。正直とてもめんどくさいのですが、表向き優等生を演じている私ですから仕方がありません。それが終わったらおそらく昼食、その後に例の家の掃除に向かいましょう。

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