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2-3 武神の少女の日常、こんなに落ち着かない学校生活は初めてです①

5/4 名前にルビ。

 衝撃の告白から、一夜明けた次の日、今日は金曜日。あと一日学校に行けば、学校お休みです。さようなら勉強、こんにちは稽古。でも、日曜日には例のお家の掃除があるのですが、なんとまさか、そのお家が許嫁(笑)の実家だとは……でも、あれが実家だとしたらあれほど人気がないのはおかしいのです。私が掃除し始めてもう何年も経つのですが、ろくに人がいた形跡がありません。どういうことでしょう?腑に落ちない多少の疑問がありますが、まぁ今は良しとしましょう。ああ、しかし日曜日が来るのが憂鬱です。こんなに土日が恨めしく思えたのは初めてのことです。こんな日は一日中、稽古をしているのに限るのです。稽古をしているときは、余計なことを考えなくて済むので。


 しかし、そうは言っても表向きは優等生を演じている私は、朝の日課を終え、しぶしぶと学校に行きます。そして、今後の対策を考えながら、午前中の授業を軽くスルーして昼休みに突入し、昼食を取ろうといつものメンバーに声をかけました。


 まずいです。非常に由々しき事態です。どうしてこうなったのでしょうか。今、私の目の前には三人の学友がいます。ちなみにこの三人、私の学校での唯一の友達と言っていいでしょうか?私、部活もしてませんし、ほとんどの場合、稽古のために家にすぐ帰るので友達が少なくてもしょうがないでしょう。しかし、目の前にいる友達のはずのお気楽三人娘が、今や私の敵となり果てたのです。



「ねぇねぇ、舞、許嫁ができたってほんと!?見た目かっこいい人!?」


 周りと比べて、ひと際背の高いショートカット、目つきがやや鋭く、スレンダーで見た目がお姉さま系の女の子。というか、私のことを面白い獲物を見つけたーって目で見ないで。彼女の名前は赤穂あかほ詠美えいみ。女子バスケットボール部所属、運動部だけあってほとんど裏表のない性格(私とは正反対ですね)で私としてはとても付き合いやすい。が、私に対してはもっと空気読めよ!?って思うくらいに、すべての言動が必殺の右ストレート。他の人よりも当たりが強くない?ちょっとは手加減してほしい。しかし、そういう反面で、家の部屋は結構メルヘンな趣味な内装になっていて、初めて行ったときは部屋の中を見て10秒くらいポカーンとしてしまった。いや、別に悪いとは思っていないです。部屋の壁紙が薄いピンク色だとか、可愛くデフォルメされたクマさんとか、ウサギさんとか、ペンギンさんとかがベッドの上にいても全然悪くはないです。はい。



「舞ちゃん、舞ちゃん、その許嫁さんって、どんなひとなのー?もう告白とかされちゃったー?キャー」


 間延びした声が特徴の、しかし時としてその口から毒を吐く、見た目ゆるふわ系おしとやかロングの女の子、青葉あおばみお。そのぽやんとした顔と間延びした声に似合わず、運動神経は一級で、女子陸上部に所属しており、短距離走がめっちゃ速い。長距離の体力勝負になれば私は負けない自信はあるけど、短距離は澪には一度も勝てたことがない。颯爽と走る姿だけを見ると、普段のゆるふわな雰囲気は別人格なんじゃないかと思う。ちなみに4人の中でもっとも女の子らしいプロポーションの持ち主。なんで、そんなに重そうなものをぶら下げているのにあんなに速く走れるのかは学校の七不思議、正直もげてしまえ。兄弟がたくさんいるらしく、ゆえに料理、洗濯、掃除すべてにおいて高い家事スキルを有する。容姿、運動神経、家事能力と3種が備わった傑物で、わが学年の彼女にしたいランキング不動の1位で、中学時代から圧倒的人気を誇るため殿堂入りとなった。おい、男子ども、私はランキング外ってどういうことだ?



「そんなことよりも今はご飯優先…………で、舞の許嫁って何?何の話?詳しく」


 私たちの中で一番身体が小さいのに、もっとも大きい弁当箱を開いてさっそくもう食べ始めている人が一人。必要なこと以外はほとんどしゃべらない&ちびで痩せているのに、なんでそんなに食い意地がはっているんだ?ちょっと寡黙系、しかし、こと食事に関してだけ超肉食系女子、黄瀬きせゆう。私と同じ帰宅部所属だが、日々生徒会のメンバーに虎視眈々とその身柄を狙われている。ゆえに隙があれば、いつ生徒会に拉致(時々は手伝っているようだが)されてもおかしくはない。普段は食べてばかりいる印象が強いが、4人の中で最も成績が良い、というか中学の頃から常に学年で3位以内入っている。ろくに勉強しなくても成績の良い、いわゆる天才肌(いや、学校でしているのを見たことないだけで、みんなの見ていない家ですごい勉強しているのかもしれないが)。困ったときの知恵袋、勉強に困ったら優に聞けとまで言われるほど、そしてテスト前に降臨するテスト神として崇められている。補足だけど、実は実家が書道教室らしく、字がめっちゃ綺麗。尊敬。



 これが私の友達である。もうね、それぞれのキャラが濃すぎて正直いろいろお腹いっぱいですよ。そりゃ、これ以外に友達いなくてもしょうがなくない?ちなみに、この三人のことは通称、赤青黄のお気楽三人娘(私が命名)と、私は呼んでいます。そのお気楽三人娘が、今や三人で口々に、私の許嫁(笑)について質問してくるのです。昼休みの貴重なお時間に。



 うざっ。

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