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5-32 巫女としての役割③

いつもお読み頂きありがとうございます(*´ω`*)

今回でリリ視点は終わりで、次回から3人称へ戻ります(=゜ω゜)ノ

 竜さんに会う前に、お風呂に入ることになりました。


 クーシュのお母さんが、前に温かい湖を見たことがあるそうです。司さんは温泉と言っていました。お風呂と何が違うんでしょうか? でも、それを聞いた舞さんがとても喜んでいます。きっといいものなのでしょう。わたしも久しぶりのお風呂で嬉しいです。


 温泉に着きました。温泉はとっても大きいお風呂でした。少し匂いが独特ですが、わたしは嫌いではありません。


 わたしは舞さんと一緒に入ることになりました。司さんとは別れてしまいましたが、仕方がないのです。司さんと一緒のクーシュのことが羨ましい……なんて思っていません。


 お風呂と同じで、舞さんに身体を洗ってもらってから、温泉に入ります。


 気持ちがいいです。司さんと一緒に入るお風呂も良いのですけど、広い温泉も良いものです。だから、ついつい泳いでしまうのもしょうがないことなのです。広くて気持ちがいい温泉があるから悪いのです。


 ふと、後ろを見るとクーシュの姉妹たちがスイスイと泳いで着いてきていました。わたしが右に移動すると右に、左に移動すると左に、どうやら追いかけっこがしたいようです。速度を調整しながら、しばらく相手をしてあげることにしました。わたしは面倒見が良いお姉さんなのです。……澪さんのわんちゃんたちは元気でしょうか? 今度、司さんに聞いてもらいましょう。



 温泉で綺麗になったら、またクーシュのお母さんに乗せてもらって移動です。


 しばらく空の上からの景色を楽しんでいたのですけれど、どうやら目的地に着いたそうです。でも、周りを見渡しても何もいません。竜さんはどこにいるのでしょうか? と思っていたら……わわわ、急に飛ぶのが速くなりました。


 急加速して、急上昇。


 白くてもやもやしたものに突っ込んで、それを抜けた先には……亀さんがいました。でも、わたしが知っている亀さんの大きさじゃありません、とっても大きい亀さんです。司さんのお家よりも大きいのです。お話では、あれが竜さんらしいですね。亀さんなのに、竜さん? わたしには難しくてよくわかりません。


 竜さんの背中には地面がありました。


 土も石もありますし、木も草も生えています。脚に力を入れてもグッと押し返してくる感覚があります。これならちゃんと走れそうです。遠くのほうにはお水も見えますね。まるでお庭みたいです。不思議なところですね。


 実は、ここに着いてから、わたしには声が聞こえます。


 司さんたちには聞こえていないみたいなので、空耳かと思ったのですけれど、どうやら違うようです。クーシュのお母さんだけは、わかっていそうな目をしていますから。


 少し悩みましたけど、呼ばれているようなので行くことにしました。クーシュのお母さんは、後のことは自分に任せろと言っていますが、わたしはとても不安です。司さんを心配させることになるので、きっと怒られてしまいます……。


 呼ばれているほうへ走ります。


 木がたくさん生えていて、ちょっとだけ雰囲気がウルの森に似ている気がしますね。森を抜けると湖がありました。さっき入った温泉くらいの大きさでしょうか? とても綺麗なお水で飲めそうです。水場確保です。


「わたしを呼んだのは、あなたですか?」


 とりあえず、湖に向かって声をかけます。すぐに返事が返ってきました。どうやら、ここで合っていたようです。でも、声は聞こえるのに、姿が見えません。どうすればいいのでしょうか。


 そう思っていたら、湖に波紋が浮かんで、竜さんが現れました。でも、頭は竜さんなのに身体は亀さんでした。大きさは……わたしの半分くらいでしょうか? 亀さんみたいな竜さんはスイスイとこちらに向かって泳いで近づいてきます。


「わたしを呼んだのは、あなたですか?」


「肯定」


「わたしに何かご用ですか?」


「肯定」


 お話がうまく続きません……無口な竜さんに困ってしまいます。物凄い人見知りさんなのでしょうか? わたしに何かご用があるようなのですが、なぜわたしだけをここに呼んだのかもわかりません。竜さんに聞いてみることにしましょう。



 おしゃべりは全然続かないので、大樹様とお話しするように心を探らせてもらうことにしました。幸い、竜さんにも拒否されていません。最初からこちらにすればよかったです。


 長いお話をまとめると……。


 導きが見えなくなって困っている、ということです。どれだけの時間を探したでしょうか。それでも、どこを探しても見つけられなくて、途方に暮れていたと。


 そんな時に、鳥さんに運ばれてわたしたちが近づいてきたのがわかり、お話をしたくなったので呼んだそうです。あと、竜さんとお話しできるのが、わたしだけだったみたいですね。


 導きというのは何なのでしょうか?


 わたしには難しいことがよくわからないので、司さんたちにお話しをしてみることにしましょう。司さんなら、きっと竜さんの悩み事もあっという間に解決してくれるはずです!

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