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4-34 青葉リゾートでのひと時、2日目③

 司と宗司の着替えが済み、準備運動という名の筋トレを1セット終えた頃、休憩用のコテージから舞たちが戻ってきた。


 舞、白地に青とピンクの花柄のセパレートタイプ。腰下がヒラヒラしたフレアスカートみたいになっていて可愛らしい。日焼けしにくい体質なのか、意外なほど白い肌。武神流で鍛え上げた健康的な曲線に青の水着が映える。いつも道着を着ているとは思えないほど、ガラリと違って可愛らしい印象を与える。凹凸は若干控えめ、戦闘レベル5。


「おー、可愛いね。普段着は結構動きやすさ重視みたいだったけど、そういう可愛い恰好も似合うんだな。いつも格好いいってイメージだったけど、花柄で随分と印象変わるな」


 司の感想を聞いた舞は嬉しそうだった。先日、澪に頼んで苦労して一緒に選んだ甲斐があったというものだ。一人で買いに行っていたら絶対に選びそうもないデザインなのだから。


「うむうむ、流石は我が妹だ。胸と腰周りの肉がもうちょっと育つとベストなんだが……そんな身体つきでは色気もそっけもないぞ! ぐはっ!」


 相変わらず、一言多い宗司である。



 澪、黒いビキニタイプ。自分の武器が何なのかを理解して、それを全力でアピールするコンセプトか。同世代では断トツで体型が整っていて凹凸も驚異的。顔はやや幼い印象だが、もう少し身長があれば、モデルに間違われてもおかしくない。戦闘レベル9。


「ふふふ、今年は思い切ってビキニにしてみました~」


 誰に見せる予定があったのかは謎だが、本人が良ければそれでいい気もしてきた。澪の事だから案外何か作戦があったのかもしれない。



 詠美、暖色系で幾何学模様のタンキニタイプ。モデル並みに背が高く、バスケットボール部で鍛えたスレンダーさが光る。完全なスポーツマンの身体で無駄な肉は一切ない。凹凸は舞と同様に若干控えめ、戦闘レベル5。それにしても、いつもは元気百倍の詠美が落ち着かなそうにソワソワ。


「あの……、宗司さん、水着どうかな?」


 水着姿に自信がないのか、澪の陰に隠れてモジモジと聞いてきた。


「うむうむ、詠美ちゃんも可愛いぞ。もっと食べて肉をつけたほうが、さらに良いけどな! ごふっ!」


 相変わらず、一言多い宗司である。



 優、紺色ベースに白のストライプが入ったオーソドックスなワンピースタイプ。どこかで見たことがある水着そのままなのが……黄瀬の名札がないことだけが救いか。凹凸の少ないボディでこの水着だと、まるで見た目は小・中学生である。戦闘レベル3。


「し、信じられません……なんで持ってきたのが学校指定の水着なんですか?」


 一同の疑問を代弁するかのように澪が問う。そう、優が着ているのは高校の水泳の授業で使っている水着そのものだ。


「誰に見せるわけでもない。私には機能性があれば十分。あ、宗司、この島の位置と形を考えると、アーチの先へ少し行ったところに漁場があるはず。後で下見ついでに潜りに行く。私には、昼食までに戦果が必要」


「あの、優さん? あまり海洋資源を取りすぎないように注意してほしいのですが~?」


 まさに色気よりも食い気、花より団子である。澪の心配をさくっとスルーして、早速、宗司と漁の打ち合わせを始めた。こういう時の優の行動力には目を見張るものがある。昼食時には何らかの戦果が期待できるだろう。



 橙花&蒼花、こちらはそれぞれ橙と青の無地のビキニタイプ。普段はメイド服で隠れていてわからないが、この格好になると、大人の、年齢相応の色気がこれでもかとあふれ出ている。戦闘レベルは橙花10、蒼花8のタッグチーム。しかし、こんな時まで名前に合わせなくてもいいかと思う。


「橙花と蒼花も、リリの面倒を見る以外の時は自由でいいぞ。昼食も用意してくれるみたいだしな。たまには休日を満喫してみたらどうだ?」



 それぞれの水着のお目見え式と称賛任務を終えた司は、1人波打ち際で遊んでいたリリを回収して海に入るときの注意点を言い聞かせる。


 海の水は出来る限り飲まない、司か橙花か蒼花が近くにいる時しか海に入らない、海で泳ぐときはアーチの外へは行かない、高いところからは飛び込まない、長時間の潜水はしない、疲れたらすぐ休む、知らない人について行かない、もし迷子になったらコテージ前に集合する、緊急時には~などなど。


 少し口うるさい気もするが、毎年毎年、水難事故は起こるべくして起こるのだ。司は、想定外を少しでも減らす努力は怠らない。最も、リリの場合は最終手段として大きく・・・なれば大抵のことは自力で解決できてしまう。まぁ、備えあれば憂いなしである。


 そして、全ての準備のできたリリは、己の本能に従った犬かきで、怖がるそぶりを一切見せず、初めての大海へ泳ぎ出すのだった。

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