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第五十二話「封印」

※改稿済み(2017/5/16)

 所用を済ませ広場に戻ると、片隅のベンチでラルフとミルフィーが暇そうに待っていた。

 ラルフが言う久しぶりにするアレとはなんだろうか?


「ドロシーわかる?」

「わたしににもさっぱりなのですよ」


 しょうがないので、流れに身を任せてみようと思う。

 ラルフが俺達に気がついた。


「ルーシェ、もう用事は済んだのか?」

「う、うん。待たせてごめんよ」

「じゃあ、早速行くとしようか」

 

 向かった先は魔法学園の図書館だった。

 学生達が読書してるね。


「わくわくするにゃー」

「ルーシェがいないと挑戦できないからな」


 ミルフィーのわくわくにラルフが返事。

 

「ところでルーシェ。その子はお前の彼女なのか?」

「う、うん……」


 彼女って言われるとドキッとするね。通り越して婚約者であり未来の嫁だし。

 

「やっぱりそうか。前々からませたガキだと思っていたが、まさか婚約者だったとはな。ちゃんと俺達に紹介しろよ?」


 すると、ドロシーが頬を赤く染め自分から積極的に自己紹介。


「わ、わたしはドロシーと申します。みなさんよろしくなのです」

「ドロシーちゃんか。よろしくな。オレとルーシェはこの学園で知りあった親友同士。ルーシェはお調子者だが、良いヤツなんでよろしく頼むよ」

「あ、はい、なのです!」

「ドロシーたん。ミルフィーとも仲良くしてにゃー!」

「はい、ミルフィーさん。こちらこそ仲良くしてくれると嬉しいのです!」


 自己紹介が終わったところで、ラルフが溜息交じりに呟く。


「彼女か……そう言うのも悪くないのかもな……」


 その呟きに俺は少々意味深な印象を受けたのだが、何よりもラルフやミルフィーとは身分や種族の垣根を感じない。

 親友として接してくれている。嬉しいものだよ。


 ラルフは14歳で、俺は8歳。俺が年下ってのもあって、兄貴肌を発揮している感じ。

 今まで俺は彼らに対して、どんな風に接してきたんだろうね?


「ここだっ」


 ラルフが本棚の縁を押すと、本棚が回転し、地下へと降りる通路が現れた。

 螺旋状の階段が地下へと伸びていた。

 

「降りよう」


 通路の先は開けており、重厚な鋼鉄製の扉がある。その扉には竜と牡牛が描かれた彫刻(レリーフ)が彫られている。地下だけあって、ひんやりとしている。


「よし、着いたぞ!」


 と、ラルフは言うのだが、扉を押しても重くて開きそうにない。


「これ、どうやって開けるんだっけ?」

「おいおいルーシェ。何言ってるんだ? 記憶喪失じゃあるまいし……」

「へ?」

 

 不機嫌そうに眉をしかめるラルフ。フォローするかのようにミルフィーが、


「これは魔力扉にゃー」


 するとドロシーが、


「この扉が噂に聞く魔力扉なのですね。この扉に掘られている彫刻そのものが魔力を通す迷路になってまして、正しい道筋に魔力を循環させると扉が開くと聞いたことがあるのです」


 さりげないフォローありがとな。


「そうだ。ドロシーちゃんの言う通りだ。魔力を流す道筋は既に解析済みだ。今まで何度も失敗してきたが、今回は自信がある! 必ずや竜の炎で牡牛を焼き尽くすぞ!」


 ラルフはそう言って自信満々の笑みを俺に向け、ミルフィーがラルフの自信の根拠を補足するように、


「ルーシェたんが卒業した後も、ラルフたんはずっと鍵になる道筋を研究していたにゃー!」


 なるほどな。


 この扉に手を当て、俺とラルフで扉に魔力を流す。

 扉の封印を解く道筋は、ラルフが魔力で案内するので、俺はラルフの魔力を追跡するように魔力を流せばいいようだ。


 竜が牡牛を焼き焦がした時に、扉が開かれるようなのだが、焼き焦がすためには、相当量の魔力が必要らしい。


 ラルフは扉に手を当てると、真剣な眼差しを俺に向けたきた。


「ルーシェ、準備はいいか?」

「うん」

「お前の魔力総量なら心配ない。今度こそ俺達の力で竜に力を与え、牡牛を焼き尽くすのだ!」


 扉を通じて、ラルフの魔力を感じた。


「いくぞ! ルーシェ!」

「うん!」


 ラルフの魔力が難解な迷路を解くかのように、複雑なルートを辿っているのを感じる。

 行き着く先にボスキャラが待ち受けているような感じだな。


「大丈夫かルーシェ? もうじき竜に到達するぞ!」

「うん、わかってる!」

「なら、このまま一気にいくぞ!」


 ラルフの魔力が竜に到達。

 俺は竜に力を与えるため、無限にある魔力を竜に与え続ける。

 

 その刹那、彫刻の竜の眼が赤い光を放った。

 咆哮をあげたかのように竜の彫刻が、火を吹き牡牛を焼き焦がす。


 実際に火を吹いた訳ではないが、描かれている彫刻が俺達にそう見せたのだ。


「や、やったぞ! ついにやったぞ! ルーシェ! ついに成功だ!」


 扉が眩く光り重厚な鋼鉄の扉に隙間が開く。扉が開かれるようだ。

 

「さすがルーシェたんと、ラルフたん!」


 とびきりの笑顔のミルフィー。ドロシーも瞳を爛々と輝かせていた。

 

 この扉の先に一体何があるのだろう。

 ラルフを先頭に、俺達は扉の奥へと進んだ。


2ヶ月以上更新されてませんのメッセージっていやですよね。

消すために無理して投稿してもなぁと思うこの頃です。


書き溜めていた次話も存在しているのですが、先々ざっくり内容を変えようか検討中なのです。

そう考えると投稿したものも改稿対象になりかねない感じなのですが……それでも気になりますよね。


ポンと上げてしまう可能性もあるかもです(泣




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