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第3話 領地が欲しければ駄王から奪えば良いじゃない

「き、今日はちょっと用事があるんですが」

「どんなですか?」

「ちょっと駄王の所に行く用事が」

「なら、お父様も居ると思うので一緒に行きますね」

「あの、かなり刺激的なことをする可能性が」

「大丈夫です」

「それでも……わかりました、じゃあとりま俺んちに行かないとなんで」

「?何か必要なものが?」

「俺の優秀な文官であり武官である男がいるので」


 二人はそんなやり取りをしてからユウキ大公邸【明星の館】へと転移した。

 それと、言っておくとアカツキの身長は12歳にして165cmほどの身長。ソフィアも168cmほどだ。それと、アカツキは細身なのだが、意外と体重がある。筋肉の密度がうんたらかんたらというやつだ。え?ゴルミ?彼奴は贅肉が92%を占めている。歩く肉だるまだな。







「ユリウス~」

「ハッ!」

「メイドってこんなんだっけ?」


 アカツキは自らの館に帰ってきて、メイド達を見た瞬間ユリウスを呼んだ。なぜなら、メイド達のスキルレベルの上がり方がエグく、普通にBランク冒険者ほどの力を全員が持っていたからだ。何が起こったらこの短時間でこんなにスゴいことになるのだろうか。


「こんなものでございます」

「ふーん、そっかぁ」


 アカツキはユリウスにそう言われるとすぐに納得した。戦闘メイドはロマンだなとか思っているのだろう。それと、先程の短時間レベリングだが、種は簡単である。館のトレーニングルームを使ったのだ。内部での経験等だけが持ち出される部屋を。つまり、どれだけ中に居て外に出ても時間は経っていないが強くなっている。ということだ。

 因みにユリウスの役職名だが【大公補佐文武官長及び代行執政官】となっている。


「さぁ、ユリウスよ。領地をぶんどりに行くぞ」

「ということは……」

「ああ、帝国と戦争……ってするわけないだろ。簡単に王の直轄領と兵をぶんどるだけだよ」


 そして、ユリウスを加えた三人は王の執務室へと転移した。









「領地と兵を寄越せ、駄王!」


 転移した途端にアカツキが叫んだ。そのせいで部屋の中に居た駄王とソフィアの父である公爵がビクッとしてしまった。


「おお、アカツキか」

「うるさい、黙れ。とりま領地と兵をくれ。後はこっちでなんとかする」

「いや、領地は成人してからって」

「いや、だって今からやっとかないとめっちゃ時間掛かるじゃん。だったら今もらって街を創って、領民を集めて、兵を訓練したほうがいいじゃん?もしかしたら帝国と戦争すんだろ?」

「お前、なんで知ってんだよ。まあ、別に領地やるくらいは良いけど何処が良いんだよ」


 アカツキは駄王の言葉に満足そうに頷くと、インベントリから地図を取り出した。その精確さはヤバイほど。つまり、この世界には全く無いであろう代物だった。


「えっとー、ここが直轄領なんだろ?んで、ここに温泉がでる街があると。だが、かなり前に造られた街でやばいと。よし、ここにする。ここの近くに街を創って、移住させよう。それと、ここに居る15万の兵は大公直轄兵。つまり、国軍から離れさせて俺にくれ」


 アカツキは幾つもある直轄領の中から1つを選び、そこと兵が欲しいと脅迫おねがいした。


「いや、うん、わかった。いいよ」

「よし、決まり!」

「だが、移住などそうそうできる物でも無いし、街の場所が変わっては……」

「大丈夫。今の街からおよそ650m離れた所に創るから移住も俺が簡単に行うから」

「具体的には?」

「まず、街を創る。家なども創る。そして、その家には家具なども設置してある。この時点で直ぐに移住が可能だ。そして、移住をしたら住民票を作成し、希望者のみ以前持っていた家財道具を有料で運ぶ」

「確かに簡単だが反論が起きそうだな」

「そうか?」

「ああ、特にいきなりというところが」

「いや、明日の内に国王からの使いを代官に送って、一ヶ月以内にお触れを出す。そして、街を直ぐに創り、移住だ」

「まあ、それなら納得できるな。しかし、兵は」

「俺とユリウスが鍛えなおす」

「御愁傷様です」

「わかった。それで良い」

「なら、明日送るためにここに来るから誰を送るか考えておけよ」

「ああ」

「あ、それと納得させるために俺の名前を出しても良いぞ?『一人だけのEXランク冒険者にして悪魔さえ屠ふる未だ若いが優秀な領主が守ってくれるだろう』とかな」

「優秀とか自分で言うか」

「俺が居なければ滅ぼされてたくせにほざくな駄王」

「はい、すいませんでした」


 アカツキが駄王を言葉攻めにしている?世の中の腐った女子達が歓喜しそうな状況である。

 そんな二人を見てユリウスが思わず呟いてしまった。


「アカツキ様がこの国を掌握するかもしれない」


 と。実際駄王を簡単に潰せるアカツキからしたら国を掌握するくらい簡単なことだ。さらに眷属など召喚しようものならさらに簡単である。


「ところで、何でソフィアはここに居るんだ?」


 公爵が言う。


「私とアカツキくんが婚約したからです」

「そうか、婚約かぁ。いい相手で良かったなぁ」


 そして、一拍おいてから


「どぅえええええええ!!!?婚約ぅうううう!?」


 公爵の見事な叫びありがとうございます。


 カオスだ。


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