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第7話 執事

途中にステータスが入ります。初登場なので長いです。


給料の修正を行いました。

 アカツキは屋敷に帰ると早速料理を始めた。使用するのは勿論さきほど購入したアレである。そう、アレを使うのである。

 作るのは、寿司、味噌汁である。そう、アカツキが食べたくて食べたくて震えた寿司である。この世界には生魚を食べる習慣がない。よってアカツキは【創造魔法】でネタを創造した。

 調理は割愛。

 理由、地味だから。


 こうして寿司と味噌汁ができたのだが、アカツキはある事を忘れていた。そう、酢飯を使っていないこと、わさびがないことを。


 ◇◇◇◇◇


 アカツキはハンス、リリーと共に寿司を頬張っていた。当初、この二人に説明したところ、

『魚を生で食べるのか!?』

 という反応を頂いたのだが、とりあえず食べさせると反応は良かった。

 そんな中、ハンスが口を開いた。


「アカツキ君は従者を雇ったりしないのかい?」

「従者?」

「ああ、貴族なら一人はいるよ。もし居ないならギルドで斡旋してもらったらどうだい?」


 この世界には複数のギルドがある。大規模なところでは、《冒険者ギルド》《魔法ギルド》《商業ギルド》《鍛冶ギルド》《薬師ギルド》《侍従ギルド》などがあげられる。また、珍しいところでは《テイマーギルド》なんていうものも存在する。だがこれらは表のギルドであり裏社会にもギルドというのは存在する。しかし、その種類はかぎられている。《暗殺ギルド》《盗賊ギルド》というものが有名だがこれは《闇ギルド》の子会社のような物なのである。その為、数は限られる。


 それはさておき。

 アカツキは従者というものが必要だとは思っていなかった。しかし、アカツキは今や、まだ領地はないとはいえ、最上位貴族つまり大貴族なのである。ここで、説明するのだがアカツキは領地を持っていないだけで金自体はそこらの中堅貴族より持っている。理由としては依頼の達成報酬と暇潰しで狩っているモンスターの素材の売却料が大きいだろう。さらに、貴族となったため国からの給料に加え、冒険者ギルドからも金が支払われる。なぜ、冒険者ギルドから金が支払われるのかというと、戦力を逃がさないためである。この制度が適用されるのはSSとSSSだけである。さらに、アカツキは人外のスペックと地球の知識を使えばいくらでも、儲けられるのである。因みに遊びで全自動超高品質ポーション作成マシン、全自動超高品質付与マシンが出来ているのでアカツキはいつか商業ギルドで商会登録をする予定であった。

 それはおいといて。


「やっぱり、いないとダメ?」

「いた方がいいと思うよ」


 アカツキはしばし考える。アカツキは従者にするなら、『強くて多才』という人物を考えていた。そんな人物がはたしているのか。そして、行くだけならと答えを出した。


「じゃあ、行ってみます」


 こうしてアカツキは侍従ギルドへ向かうことになったのだった。


 ◇◇◇◇◇


「ようこそ、侍従ギルドへ。御用件はなんでしょうか?」


 アカツキは侍従ギルドに来ていた。


「侍従の仲介を御願いします」

「ご要望はございますか?」

「種族は問わず、戦闘ができて多才な人を」

「畏まりました。調べて参りますので少々お待ち下さい」


 受付嬢はそう言って奥にいってしまった。アカツキは近くの椅子に座り、本を読んで待つことにした。



 十数分後。

 先程の受付嬢がアカツキの元へやって来た。

「お待たせしました。ご要望に添える者は現在1名居ります。ですが………」

「ですが?」

「只今貴族の方と面接中でして……「ふざけるなっ!もう良い!」いえ、終了したようです」

 アカツキが声のした方をみると貴族が出てくるところだった。そして受付嬢は少し疲れた表情をしていた。

「そうですか。じゃあ、その方と面接させて下さい」

「畏まりました。少々お待ち下さい」


 受付嬢はアカツキに言われると貴族が出てきた部屋に向かった。

 そして少しすると受付嬢が戻ってきた。


「お待たせしました。面接はあちらで行いますので付いてきて下さい」

「わかりました」


 部屋に案内され、中に入ると白髪の男がいた。


「それでは、失礼します」


 アカツキが部屋に入ると受付嬢は扉をしめ出ていった。そして、アカツキは椅子に座ると《真眼鑑定》を使った。


 □□□□□□□

 ユリウス・ヘルツ

 Sex:M

 Age:136

 種族:半龍人(竜人×龍人)

 Lv 112

 ジョブ:剣聖、拳聖、四属性魔法師

 〈スキル〉

 暗術 Lv 12

 気配支配 Lv 12

 魔力支配 Lv 12

 身体強化 Lv 12

 魔力身体強化 Lv 12

 詠唱短縮

 料理 Lv 12

 〈ユニーク〉

 剣聖剣術 Lv 12

 拳聖体術 Lv 12

 〈魔法〉

 火属性、風属性、雷属性、闇属性、回復魔法

 〈特殊〉

 鑑蔽眼、真実眼、直感、頭脳明晰、給仕、接待、竜化

 □□□□□□□


(強くね!?)

 アカツキは心の中で叫んだ。

 だが直ぐに冷静になる。そして話を始めるのだった。


「はじめまして。アカツキ・ユウキです。よろしくお願いします。名前を教えて頂けますか?」

「私はユリウス・ヘルツと申します。よろしくお願いいたします」

「長々と話すのは嫌いなので手早くいきましょう。貴方はなにができますか?」

「戦闘と料理などです」

「それでは、俺に雇われる気はありますか?もしある場合は貴方の技能を全て使用してもらう可能性もあります」

「私は自分の認めた方にのみお仕えします」

「では、どうすれば認めてもらえますか?戦闘ですか?それとも知識ですか?」

「いえ、私が認めるのは私の勘と気持ちです。その方はどの様な方なのか、その方に従いたいと思うかということです。私は一度主人を決めたら私が死ぬか主人が亡くなるまで仕えます。途中で何があろうとも、一度認めた方には我が生をもって仕えます」

「じゃあ、俺は合格ですか?」


 アカツキはユリウスに問いかける。アカツキは心の中で、従者としてこれ以上の者はいないと思っていた。アカツキは最上位貴族だ。やろうと思えば欲しい物は大抵手に入れられるし、それはユリウスでも同じだ。それでもアカツキは問い掛けた、『自分は合格か?』と。ユリウスの言っている事は仕事を見つける気の無いように聞こえる。それは信用できないように聞こえる。だが、アカツキはユリウスを気に入っていた。少ししか話していないがアカツキは誰よりも信用できると確信した。自分の人生を自分の勘と気持ちで決めるという事を臆することなく言え、それを行動にうつしている事が何よりも気に入っていた。そして、無意識に自分の祖父を重ていた。だから、アカツキは問い掛ける。


「俺は主人として合格ですか?」



 ◇◇◇◇◇

 〓ユリウス〓


「俺は主人として合格ですか?」


 私は目の前の少年にあの方を重ねた。60年前に出会い、長い期間を共に旅し唯一の主と認めたあの方を。


 私は誰よりも強かった。誰もが私に従おうとした。でも私はあの物語の竜人のように自分より強いものに仕えてみたかった。あの強く、そして主人の為に尽くした竜人のように。

 私は旅にでた。行く先々で仕える方を探した。しかし、私より強いものはいなかった。私はそれでもやめなかった。しかし、心の中では諦めていた。その為対応が傲慢になっていた。

 そして、あの方に出会った。私はあの方と戦った。主人に相応しいか、そんな事を考えて戦った。

 そして、負けた。

 あの方は私なんかよりもずっと強かった。

 そして、あの方は私にこう言った。


「俺は主人として合格か?」


 と。


 そんなの決まっていた。

『是非とも私を使って下さい』そうとしか言えない。



 しばらくしてあの方は去っていった。私に新しい主人を見つけろと言って。自分ではお前の主人に相応しくないと言って。

 私はそんな事はないと叫びたかった。しかし、それはできなかった。あの方はヒューマンだ。長い間旅をして、体の至るところを消耗していた。私はそれでも付いていこうとした。だがあの方は許さなかった。

 こうしてあの方は去っていった。そして私はあの方の最後の命令を遂行するために侍従ギルドで新たな主人を探した。


 侍従ギルドでも昔と同じ様に主人として認められない様な者ばかりが来た。私は再び失望した。


 今日もギルドで面接を行っていた。来たのは貴族だった。やはり主人とは認められない。そしてその貴族を追い返した時だった。受付嬢が私に面接をしたいと言っている者がいると言っていた。私はいつもと同じだろうと思いつつ受付嬢に面接をすると伝えた。そしてこの部屋に入って来たのは少年だった。しかし、ただ者ではないと感じた。歩くという行動にも隙がなく、圧倒的強者の雰囲気を出していた。私はその時には直感的に勝てないと判断した。昔の私ならわからなかっただろう。彼はどことなくあの方に似ていた。

 話をした。そして彼は言った。


「俺は主人として合格ですか?」


 ああ、やっぱり似ている。

 私は彼…アカツキ・ユウキにあの方と似たなにかを感じる。


 私の答えはもう決まっている。


 アルフレッド様………最後の御命令、完了致します。


「是非とも私を使って下さい」


 ◇◇◇◇◇


「是非とも私を使って下さい」


 ユリウスが答える。


「よろしくお願いします」

「アカツキ様、私は貴方の下僕です。その様な言葉使いは結構です」

「ああ、分かった」

「ありがとうございます」



 この後、アカツキは雇用契約に移った。そして、給金は7万パル。中銀貨1枚と銀貨2枚になった。アカツキは最初10万パルにしようとしたのだがユリウスに止められた。さらにユリウスは給金をいらないと言ったのでアカツキは強引に給金を取らせるようにしたのだった。


 最後に二日後に出発する事を伝え、アカツキは屋敷に戻った。















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