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魔水晶女王(俺)は魔王の一人である  作者: ちゅーに病魔
2章 薔薇(ヘンタイ)と魔水晶(俺)
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激突1

久しぶりです。感想とお便りを随時募集していまーす。



「なら次は私の番ねぇ」


クロノスローズは剣から指を離すと地面を蹴り跳躍した。


それでも俺は遥か高くにいる。俺は再び空気中の魔力を集め10本ほど剣を創造し、クロノスローズに飛ばした。


クロノスローズはそれに意を返さず体勢を空中で俺に向けニヤリと笑った。


次の瞬間。


ズドン!という通常起こり得ない音と共に剣を瞬時に潜り抜け、俺の目の前に移動した時には俺の腹にクロノスローズの片膝が入れられていた。


「うぉ!?」


俺の体はくの字に曲がっていた。


コイツ…間違えない、空気の壁を蹴って来やがったな………。


上を見上げるとクロノスローズは両手を合わせ腕を振りげていた。


超槌撃(ギガ・インパクト)ぉ」


膝が抜けると共に背中に凄まじい衝撃が駆け抜け、衝撃の赴くまま地面に急降下し、うつ伏せに落ちただけに留まらず大地を大規模に抉った。


「結構効いたかしらぁ?空中だから威力は大分削がれるけどねぇ。あの移動方は天翔(スプラッシュ)って言うのよぉ、あなたでも出来るんじゃないのぉ?」


近くでクロノスローズの声が聞こえ魔力も近くに感じる。


天翔ね…古代武術家は伊達じゃねぇか。


俺は立ちもせずただ開いていた手を勢いよく閉じた。


「あらぁ?」


クロノスローズのを囲むように数百本の魔水晶の剣が出現し、さっき創造した剣も飛来し、一斉斬りつけ始めた。


更に次々と一度攻撃を終えた剣が小規模な魔力爆発をして霧散した。


「…ナメんなよ。その程度でどうこうなるほど俺は柔じゃねぇ」


アイツからすれば威力な無いに等しいがそれでも衝撃で暫く態勢を立て直せなくなる。


俺は立ち上がると剣の防御に手間取っているクロノスローズと向き合い掌を空に向けた。


手に直径100mほどの水球が形成され、徐々に小さくなり握り拳ほどのサイズになった。


「食らえ、一閃氷葬(ストリーム)


水球の1ヶ所が弾け線状に水が放出されクロノスローズ目掛け、一瞬で着弾した。


「んぁ!?」


水はクロノスローズの左胸を貫通した。


頑丈なら一点に超特化した攻撃すれば良い、流石にこれには耐えられなかったようだな。


更に次の瞬間、水は凍り付きクロノスローズの左胸の傷口も凍りついていた。


一閃氷葬(ストリーム)はLv70水魔法だ。


超圧縮した水を撃ち出し対象を貫いた後、全身を凍結させる魔法だ。クロノスローズを凍らすには至らなかったようだ。


ならダメ押しだ。


俺はボー ル大の魔水晶を創造し、魔力を込めた。


ボールのようなものは横に一本の長い線が走り、更に線が開くと大きな眼が開かれギョロギョロと回りを見ていた。


そして後ろに飛びながらソレをクロノスローズに飛ばした。


自らに刺さった氷をへし折りまた動き出したクロノスローズはソレを腕を振りかぶり殴り付けた。


大方俺に打ち返すつもりだったんだろう。


俺はニヤリと口の端を歪めた。


ピイィィィィィィィィィィィィィ…。


そしてソレも音を響かせながらボールのように歪みむと表面に線のような切れ目が入り切れ目から光が漏れた。


その刹那、




ズドォォォォォォォォォォォォン!!!!




クロノスローズのいたところが激しく吹っ飛んだ。


クロノスローズはゼロ距離爆破で流石に後ろに吹き飛ばされ、地面を数度跳ねると受身を取りとまった。


ほう、やはりこれは効くか、今のは俺が即席で造った魔水晶生命のアイビーム君だ。


大体、身体と魔力値は10000程度で低級Sランクの浮遊して眼からビームを撃つだけの魔物だ。


超絶な硬度を誇る魔水晶だが最終的な強さは魔力値の高さに依存する。


10000程度の魔水晶ではクロノスローズにとっては豆腐を殴るようなものだ。


だが、魔水晶生命には終撃魔水晶(ファイナル・クリスタル)がある。


致命的な損害を受けた場合99%の確率で爆散するLv1の魔法、その威力は絶大で100000もあれば10kmは軽く更地に出来る。


10000程度でも1kmは余裕な所だがアイビーム君は特別仕様だ。


爆破範囲は精々1mほどだが、威力は1kmを消滅させる威力を1mほどに濃縮させているのだ。直撃してタダで済む訳はない。


「あぁ……痛いわぁ…久しい感触だわぁ……良いわぁ…あなた本当に最高だわぁ…」


クロノスローズは体を抱き締めて蕩けた眼をしていた。息も荒げている。


「そろそろぉ………ちょっとだけ本気出しちゃおうかしらぁ?」


その瞬間、クロノスローズが視界から消えた。と思った瞬間、背中に衝撃が走った。


「ッ!?」


それと同時に首に衝撃を受けたにも関わらず更に腹にクロノスローズの脚がめり込んでいた。


更に次に脚が消えると脇腹と胸と頭に衝撃が走った。


「(コイツ…一度に数ヵ所を同時に攻撃してやがる!?)」


そう思っている間にも次々と身体に攻撃を叩き込まれていた。


「あらあらぁ~、かなり硬いわねぇ~」


そう言っている間にも一度に全く同時に数撃の攻撃が数十、数百と叩き込まれていた。























クロノスローズは上機嫌だった。


目の前にいるのが極上の美女だからだけではない。


自分の雨のような武舞を撃ち込みながらも倒れるどころか傷ひとつ付かない相手は数千年前に色欲の七罪祖王を喰らってSSSランクになって以来久しく忘れていたモノだったからだ。


「良い身体ねぇ、傷モノにするのがもったえないわぁ」


そう言いながらも全く手を緩めることはない、寧ろ加速していた。だが、それでも彼女が倒れることは無かった。


「埒が開かないわねぇ、良いわ良いわぁ~、最高だわぁ」


クロノスローズは一瞬でステップで彼女から飛び退くと次の瞬間には懐に戻っていた。


さっきまでと違うのは両手が限界まで振りかぶられていることだ。


双破点撃(ジ・ドット・インパクト)ぉ」


同時に両手を前に突き出された超高速の拳は彼女の右手首の一点に拳を揃えた状態で突き刺さった。


爆発的な衝撃で大気は揺れ再び両者の立つ大地を抉った。


そしてピシッ…と水を入れたグラスの氷にヒビが入るような音が響いた。


そしてバキンと硝子を折るような音を立てながら彼女の右手首より先が地に落ちた。


ソレを確認するとクロノスローズは一瞬、ほんの一瞬だけ糸のような細く洗礼された殺気が通り過ぎるのを感じ後ろへ飛び退いた。


「やっと片腕ねぇ、うふふふ…………あらぁ?」


クロノスローズはふと、自分の右手の腕の違和感に気がついた。


妙に軽いのだ。いつもより遥かに、それに身体のバランスも可笑しい。


ふと、右腕を見た。


「あらあらあらぁ~、やってくれたわねぇ」


「お互い様だろ…色魔が…」


クロノスローズの肘より下の右手が無かったのだ。切り口は完全な面で滑らかな断面をしていた。


視界の隅に落ちている腕の断面も同じだった。


「ふーん、大したものねぇ」


彼女の切断技術の高さを賛美しているとふとクロノスローズは思った。


切断したタイミングは恐らく双破点撃のカウンターだろう、具体的には普通の魔王なら感じ取れないような微量の殺気を感じた瞬間だ。反応が一瞬遅れた程だ彼女は気配と殺気を隠すのも超一流だろう。


が、切断した刃物はどこだろうか?


クロノスローズが仁王立ちのまま直立不動で睨む彼女をマジマジと見つめると左手の先にその答えがあった。


ソレを見つめるとクロノスローズは頬に残った手を宛て歓喜した。


「あらぁ!そんな繊細なことも出来るのねぇ!ふふふ…惚れ直しちゃったわぁ…」


「黙れ変態、次は頸だ…」


手を手刀のようにピンと立たせクロノスローズに向けた彼女の手先が日の光に照らされほんの少しだけ光を反射した。


それは五指の先に付く爪だった。ただし普通の状態ではなく10cmほど垂直に伸び、根本の爪と違い完全に透明の爪だった。


道理で気づかなかった訳だ。眼でも見えなかったのだから、流石にあのラッシュの最中では魔力を感じ取るのも多少疎かになる。それを見越した最高の一手だった。


「でも大丈夫なのぉ?あなたも手がないわよぉ?」


「ああ、心配すんな」


彼女の地に落ちた右手は霧散して魔力の光になり、右腕の断面を覆うとそこには折られる前の白く透き通るように綺麗な肌の手がついていた。


「あらあらぁ?なら心配要らないわねぇ、そんなに綺麗にくっ付けられるなんて羨ましいわぁ」


そう言うとクロノスローズの切り落とされた腕の切り口と残った右腕の切り口から数本の触手が伸び、数mの長さで互いの触手が結び付くと巻き取り式のコードのように勢い良く切り口と切り口が合わさり斬られた傷跡も跡形もなく修復された。


クロノスローズは2,3度修復した手を開閉するとニヤリと背筋が凍るような獰猛な笑みを浮かべて再び拳を構えた。


「あなたもやっと本気かしらぁ?」


「まあ、5%ぐらいな」


彼女の右手首から先が50cm程の紅色に赤熱する細剣(レイピア)に変わり、左手の爪は蒼く凍てつくような冷気を纏い、更に身体から紫電が走り始めた。


彼女は手剣を突き出し爪を胸の前に構えた。


「魔水晶を魔法強化したのねぇ、なら…仕切り直しねぇ」


「第2ラウンドだ」


お互い再び視線が交差すると同時に地面を蹴った。


「ふふふふ…」


「らぁぁぁぁ!!!」


2体の魔王の拳と手剣が交差した。








~第2回人外魔境~


『始まりました第2回人外魔境、今回も俺とネメシスでお送りするぞ』


『いえーい!、でございます』


『さあ、お便りだ』


『今回は……お便りは1つだけでございますね。どれどれ』



Q:乳大小値(表)は無いんですか?ぐへへへ。



『………………』


『………………』


『(キュポッ…キュッキュッキュッ…)』


『待て、マジックで何を書いている?』


『出来たのでございますよ』



百合105>乳水晶99>私89



『痛い痛い痛い!アイアンクローは止めてほしいでございます!』


『あん?誰が乳水晶だ!なぜ俺のバストサイズを知っている!?』


『私ほどになれば服の上から見ただけでスリーサイズは解るのでございます(キリッ)。ちなみにスドー様は99/57/84でございます!』


『うわっ…当てやがった…』


『胸の大小は身体値の高さに影響すると言われておりますが関連性は皆無なのでございます!なぜらな人にも巨乳シスターやらつるぺた剣士やらの人種が普通に存在するからでございます!個人的に胸とは手から溢れるほど大きければ大きいほど良し、手に収まる程のちょうど良い大きさも良し、無い程小さい胸も良しでございます!そして何良いモノは!胸の大きさで悩んでいる時の女性が1番可憐で素敵なのでございます!!!』


『掴まれたままどうでも良いこと力説するな!気持ち悪い!結局何でも有りか!』


『そうでございます…ぐへへへ…』


『そもそもこんな脂肪の塊の何が良いんだか…』


『な!?スドー様は全然解ってございません!今のスドー様のような、そう言いながら溜め息をついて自分の胸を見つめている姿が何よりも可愛らしいのでございます!』


『し、死ねぇぇぇぇ!!!』


『コッチの業界では寧ろご褒美でワブッ!?………ガハッ………………』


『はぁはぁ……たくっ…ホントに何でこんなものを…(ぎゅっ…)』←多少頬を赤らめて双丘の下乳を両手で持ち上げた。


『……エクセレントでございます…』



『(とんとん)師匠ー、チィちゃーん。物置小屋にこもってどうかしたんですかー?』



『(ビクッ…!?)』


『(ビクッ…!?)』


『………………………(ガチャ…)いや、何でもないぞ?うん。そろそろ夕飯にするからな』


『あ、解りました。わーい!(とてとてとて)』


『………………』


『………………』


『行ったか……』


『スドー様…』


『ああ?』


『貧乳はステータスでございますね』


『………………ああ…』












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