前へ目次 次へ 33/37 原種シクラメン:君の特別 クリスマスを飾るシクラメンの 花びらは先がギザギザだったり リップを塗ったように色づいていたり でも地中海から来たワイルドな君は よっぽど可憐な気がするんだ 小さな妖精が踊ってるみたい その薄い紫の花びらは 僕の目を奪って離さない だから君も 背伸びして妖艶である必要なんてないのさ 等身大の君自身で僕を魅了してほしい 小さな妖精が踊るダンスはコケティッシュで 周りの皆の注目を一身に受けて いと艶やかにふるまうから ひとつ君にお願いがある 今夜は僕を君の花びらの間で眠らせて 他の男たちにどれだけモテても構わずに 僕だけが特別だと信じ込ませて……