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3-1(1) インフルエンサーの朝は早い

第3章

--時は少し遡る。--

これは、死闘を制した少年が希望の学園に入学するまでの

半年間を書いた話。


太陽の日差しで少年は目を覚ます。

大きなあくびをしながらもスマホを開く。いつもの日課をするために。


インフルエンサーの朝は早い。

この物語の主人公 御剣剣也はインフルエンサーだ。


この国を救うため、英雄として祭り上げられたインフルエンサーだ。

もちろん本人の力と資質あってのことだが。


まずは、日本の防衛大臣にお願いされている通りに

1日3回以上のノルマツイートをこなすため、朝の挨拶をツイートする。


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おはようございます。

いい天気ですね。今日も頑張りましょう。

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ツイートしたはいいけどちょっと眠いので、10分ほど二度寝する。

布団が気持ちいい。


太陽が少年と本気でにらめっこしだした頃

惰眠をむさぼる少年は、ついに耐えきれなくなり目を開く。


無意識に、日課となっていたSNSを開く。

先ほどの何気ないツイートの様子をみた。


10万リツイートされていた。

いいねに関しては10万を優に超え、今なお目で追えない速度で上がっていた。


怖い怖い怖い!

おはようっていっただけなのに、なにこの反応。


リプライを見ると、

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おはようございます!

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朝からツイートを見れて幸せです!

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今日も一日頑張りましょう。

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永遠に寝てろ、調子に乗るな。

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などのリプライが数えきれないほどついていた。

ん?あれ?なんか最後だけアンチがいたな。

剣也は安堵した。普通ならアンチは心を痛めるべきだろう。

しかし突然インフルエンサーになってしまった剣也にとって

アンチは正直安心する。皆が盲目的に自分を神のごとく扱う現状において

自分を戒めてくれるとても貴重な存在だ。


いったいどんな人なんだろう

そのツイートをクリックして、開く。


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お前が永遠に寝てろ。

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この国の英雄になんてことを言うんだ。

頭おかしいのか、死ね

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こいつの家どこ?

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特定シマシタ 住所は大阪府※※※市※※です

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燃やせ。

火炎瓶を投げろ。俺の答えはこれや!

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沢田のアニキまだ?

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そしたら沢田のアニキが一人で

その場所に行ってなぁ


ロケットランチャーをぶっ放してその建物を

木端みじんにしてもうたんじゃ

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見事なまでに炎上していた。





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― 新着の感想 ―
[一言] アンチは一定数いるが、ここまで炎上するのはそうそうないぞ。
2022/02/27 17:47 退会済み
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