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24 文化交流会2日目~驚き~

お読みいただきありがとうございます(*uωu*)

♪こちらのお話は、読了時間:約5分です♪


(Wordcount2100)


「ふあぁ~……」


 昨夜は、ほとんど眠れなかった。今日の大会の事が気になって、仕方がなくて。

悪い結果ばかり考えて、不安で寝付けなかった。


(やっぱり、ラフィール先生に相談した方がいいかな)


 ユイリア様と参加する大会は、十三時から。まだ十分に時間はある。色々考えていたけれど、結局、どのくらいの魔力を使えばいいのか、正直分からなくて。

 ひとつ間違えれば、制御できなくなるかもしれない。そんな事になったら……。


「大変な事になる」


 そう、きっと私は自信がないだけだと思う。


「よしっ、やっぱり先生に相談してみよう!」


 文化交流会の昨日と今日は、メル・ティル朝のお迎え~♪ はないので、大会の会場へ行く前に、ラフィール先生を訪ねてみようと、()()校舎へ、勇気を出して行くことにした。まぁ、今日はお休みのようなものだし、きっと上流の生徒さんたちは、いないはずだから!


 そう、自分に言い聞かせつつ家を出て、先生に話す内容を考えながら、歩くこと約20分。あっという間に、先生方のいる校舎へ到着した。


「えぇーとぉー。ラフィール先生のいるお部屋、おへやぁ~……」


 思えば……ラフィール先生とは、お外での授業ばかりなので、先生のいるお部屋には、来た事がなかった。

 こないだ、ロイズ先生との話し合いで来た時も思ったけれど、同じような廊下や扉が、慣れない、覚えていない私には、部屋一つ見つけるだけでも、本当に苦労する。

 しかし、きっとこのレイアウトにも理由があって、恐らく何か外部からの問題があった時に、見つけにくいように作られているのでは? と私は思っている(本当のところは分かりませんが)。


 迷わないように地図を広げ、お部屋を探していると、上流階級の方々が近くを通った。ふと、顔を上げると目が合ってしまい、話しかけられた。


「あら? どうかなさいましたか?」


 雰囲気がすごくいい、気さくな感じの方。お話聞いて下さるかな? と、恐る恐るお部屋を聞いてみた。


「こんにちは。あの、ラフィール先生のいるお部屋を探しているのですが」


「そうなのですね? この校舎はとても広いですから、迷ったら大変だわ! 私達(わたくしたち)が御案内いたしますわ。ねぇ?【水來紅(ミラク)】」

「あっ! いえ、そんな! 申し訳ないです!」


 すると、にっこりと笑って

「大丈夫ですよ。【愛衣里(アイリ)】様も、こうおっしゃってますし。お気になさらないで下さい」

“様”ってことは、ミラク様はアイリ様の『お付きの方』ってことかな。


「すみません……助かります、ありがとうございます」


「可愛い♡ 素直でよろしい! 困ったときは甘えるのが一番よ♪ うふふふ」


「よ、よろしくお願い、い、いたしますですー」

 はう~。急にフレンドリーな感じで話されちゃうと、何だか動揺しちゃって、言葉おかしくなっちゃったぁ。


「あっ! あの、申し遅れました。(わたくし)、三日月と申します。月とお呼びください」

「あら~本当にお利口さんねぇ。月ちゃん? 気に入ったわぁ♪」


 きっと緊張を解してくれようと、やんわりと話して下さったのだと思う。


 見ず知らずの私に、なんて親切な人たちなのだろうと思った。この校舎で一人、本当は心細かった私は、感謝の気持ちでいっぱいになった。


(はぁ~心がポカポカ温かい感じ)


 よく見ると、皆さん大人のお姉様な感じだ。太陽君よりちょっとお若いくらいかな? (いいなぁ~綺麗だなぁ……)。


 それにやっぱり、上流階級の方々はキラキラしている。


 そんな事を考えながら、後ろからついて行ってると、アイリ様からお話をかけられた。


「ねぇ月ちゃん。あなた、こないだの()でしょう?」


「えっと? こないだ……こないだ、ですか?!」


 まさか、こないだって。ラウルド様との、廊下での騒動ですかぁー?! 大変だ、何言われるのかな。うぅーーどうしよう。と、勝手に悪い方向へ、想像を膨らませてしまっていた私に、アイリ様は笑いながら答えた。


「あらあら! 怖がらなくても大丈夫よ?」と、言うと続けて話す。


「あの日は、()()()がご迷惑をお掛けしたみたいね」


 んっ? カイリ?? って、ラウルド様の事???


「弟に代わって、謝らせてちょうだい」


 は、はいっ? カイリ様の?!


「嫌な思いをさせて、ごめんなさいね」


 え、えぇーーーー?!

 私は驚きすぎて! お目めまんまるで、キョトン。

 体の動きが機械のように、全停止してしまったようだった。


「うふふふ。びっくりしたのかしら?」


 はっ!! ふと、我に返った。

「失礼致しました、申し訳ありません」


 そう言って、頭を下げようとすると、アイリ様が「待って待ってー!!」と、両手をバタバタして大慌て。謝っているのは私の方よ~! と言われて頭を上げると、目が合ったお姉様方と笑い、和やかな雰囲気になった。


 こんなに優しくて、気遣いが出来て、品の良い方々が。まさか、あのお坊ちゃまのお姉様だったなんて……信じられないです。しかし、間違いなく“姉弟”でした。


「改めて。(わたくし)は【ラウルド=愛衣里(アイリ)】ですわ。この学園で、主に歴史などの講義を担当しておりますのよ」


 な、なんと! しかも先生だったぁーー!!


 もう驚きすぎて。今から、ラフィール先生の所にも行くというのに(心が持ちません)。


 私、大会前に疲れて、力尽きて、倒れちゃうかもしれないよぅ……。



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