149 屈託のない天使
お読みいただきありがとうございます(*'▽')
♪こちらのお話は、読了時間:約4分です♪
(Wordcount1660)
「星様、あの」
コンコン、コン、コン。
三日月とセルクが話す部屋に再び響く、扉の音。セルクは返事をするのと同時にその扉を躊躇なく開ける。彼には誰が来たのか? おおよその察しがついていたからだ。
ガチャ、キィー……。
「はい。あぁ、やはり」
セルクは固い表情になると「そろそろいらっしゃる頃だと思っていました」と、三日月にも姿が見えるよう扉を、大きく開いた。
「あらあら? セルク君、そんながっかりしないで下さいよぉ」
まるで風のようにふわんっと部屋へ入る、声の主。
「まさか、そんな。がっかりだなんて……コホンッ。していませんよ」
そう話しながら扉の陰に隠れる、ふたつの可愛い影にも気付いたセルク。
「えぇ~……はッ!! も、もしやのもしかして、お邪魔しちゃ――」
「「あーりーまーせんッ!!」」
二人は真っ赤な顔でぶんぶんと手を振り声の主に否定の言葉を、投げかける。
綺麗に重なった自分たちの声に一瞬、顔を見合わせた三日月とセルク。そのまま恥ずかしそうに「あ……」と互いに微笑しながらゆっくりと目を逸らし、背を向け合う。そのぎこちない雰囲気があまりにも初々しすぎる! と、見ていた声の主は「きゃ~ん♡ 二人はやはりとても仲が良いのですねぇ」と両手で顔を隠す素振りを見せた。
「なぜ、そんな顔をなさるんですか……」
セルクの声は珍しく大きめになり頬は今までにないほど、真っ赤だ。
「そ、そうですよぉ!! 揶揄わないでください」
そして三日月は目をぎゅっと瞑り、両手も胸の辺りでギューッ! あたふたで「もぉー!」と言い、その頬はぷくっと膨らむ。
もちろん、りんごのように真っ赤っかである。
「あぁーふふっ! ごめんごめーん。いやいや~あまりにも二人が可愛いもので、ついつい……」
「うぅっ――!」
(その『ついつい……』の後は? きっと「揶揄いたくなって」ですよね?!)
三日月は声に出しそうなくらい強い気持ちを抑え心の中で、ぷんぷんする。
「ふっふふふ~♪」
とにかく経験のないような恥ずかしさからの動揺と感情的になっている二人の言葉と、真っ赤な顔を眺めて嬉しそうに――また、楽しそうに笑う声の主。
それを見た瞬間! 三日月とセルクは。
「「笑い過ぎです!!」」
――ハッ!!
またまた声が、重なってしまう。
そして再び顔を見合わせる、二人。
「まぁ! んふ♡」
声の主、両手のひらを合わせその左頬に当て顔を左斜め三十五度に傾ける。
その素敵な笑顔でさらに美しさを増し、加えて可愛らしく“ゴメンネポーズ”。笑い過ぎと言われたその瞳は涙が溢れそうなくらい、キラキラと輝いていた。
「もう……いいです……んもぉー!」
「うふっ、ありがとう~! 月さん」
三日月は溜息ひとつ、片目を開き思う。
こんな風に揶揄われるのはいつものこと、だと。
そしていつも、何を言われても、何をされても。その屈託のない天使のような笑顔を目の前にすると全て、許してしまうのである。
ふと三日月の隣でもうひとつ、大きな溜息が聞こえてきた。
「はぁぁ……」
これはもちろん、セルクである。
「まぁまぁまぁ! お二人さぁん、ご機嫌直してくださいネェ?」
「……んぅぅ」(三日月)
「……ふぅぅ」(セルク)
無言に近い返事とジーーーっと、見つめる視線。
「さてさて、冗談はこのくらいにしておいて。そうそう! 私は美味しいお茶のご準備できました~と、お声かけに来たのですよ」
しかしそんな事はお構いなしで笑いながら「ティータイムですよぉ♪」と、世にも美しいウィンクでこの場を仕切り直す、声の主。
「ふぇ! あぁ……はぁい。ありがとうございます」
(なんでしょう、そのドキッとするような目配せはぁ!?)
「はい……分かりました、すぐに参ります」
(本当に、昔から。調子が変わらないお方だ)
徐々に気持ちが落ち着いてきた、二人。
まだ少し頬を桃色に染めたままの三日月と、すっかりご機嫌斜めのセルクは、返事をする。
それを聞き「ウフフ~ん」と微笑みふわっと躍るようにひと廻りすると、華麗に立ち去った声の正体は――。
キィ、カチャ……ン。
扉を開ける前、セルクが感じた予想通りの人物――ラフィールであった。
お読み下さりありがとぉございます♪
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~☆今回はこちら☾~
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第32部分
【25 文化交流会2日目~優しさ~】
ラフィール先生が「ついつい……」
揶揄っちゃうのは(/ω\)
素敵な気遣いでもあるのです♡
※こちらのお話は加筆修正が進んで
おりませんので、読みづらい時は
申し訳ニャイです(;´▽`A``
☆----------☾----------☆----------☾
また読み読み来てくださいネェ( *´艸`)




