132-1 望月の真実(前編)
お読みいただきありがとうございます(*uωu)
♪こちらのお話は、読了時間:約4分です♪
(Wordcount1630)
目を閉じ胸に手を当てる三日月の母、望月。周囲にキラキラと輝いている光りを集めるかように、力を自分の中心に集中させていた。
「ふにゃう、う~ん。あらあら望月の魔力増大、本気だのぉん」
独り言を呟くランスの声に三日月の父、ライトが反応する。
「ランス様……あぁ、そうですね。ついにこの日が」
眉間にしわを寄せ神妙な面持ちだ。愛する妻、望月と愛娘の三日月の横顔を見つめるライトの顔は、みるみる険しくなっていく。
その時、三日月の表情は困惑し今にも泣きだしそうな潤んだ瞳で、母の変化する姿を見ていた。
(お母様の見たことのないような、感じたことのない力と空気が)
まるで満月のように煌めいた丸く柔らかな光に望月は、包まれる。
そして――。
「それでは三日月、私の自己紹介を……出身をお話しましょう」
閉じた目をゆっくりと開け三日月に語りかける望月は今、母としてではなく“守人”としての心で、話を始めていた。
「え、はい。ご出身、ですか?」
(そういえば、お母様たちの結婚前のお話って、聞いたことがない)
三日月はふわふわとした不思議な気分でただただ母を見つめ、返事をする。その娘の視線に応え、望月は微笑みながら話す。
「えぇ、私がここルナガディア王国を護る役目を担う七人の守護騎士に、任命された日のことを。そして私たちの暮らす光の森キラリ。あの森を護る守人へなぜ? 私が選ばれたのか、と――」
(いつか必ず話さなければならない、そう思っていた)
「守護騎士と……お母様がキラリの守人になった理由ですか?」
「うふ、そうね。あれはあなたが生まれる、四年前のお話よ」
◆
〔ルナガディア王国、月の都〕
――時は遡り二十年前、望月が十六歳になった頃の出来事である。
『五ヵ所の森を護る、五人の騎士』
『王国内部と王宮の護衛をする、二人の騎士』
この日、国を護る新たな七人の守護騎士が任命されることとなった。
そのうちの一人に、当時十六歳になったばかりの望月が入っていたのである。
「祝いもかねての大事な式典となります! 頼みますよ皆様、急いで準備を!!」
今回の式典を取り仕切る声が、朝の厨房に響き渡る。
ルナガディア王国の王宮内や国王の側近たちは皆、準備に追われ慌ただしく走り回っていた。それは王宮に限らず王国の中心――月の都に暮らす人々にも緊張感が伝わる。
◇
「望月、本当に良いのだな?」
「はい、お父様。もう心に決めたことです」
「そうか……分かった。しかしだな望月、式典まで数時間はある。もう一度よく考えなさい」
望月はルナガディア王国の、選ばれし七人の守護騎士として任命されることになっていた。三時間後には広間で執り行われる式典にて正式承認となるのだ。
「ありがとうございます、お父様」
少し悲しそうな雰囲気で去る父の背中を真っ直ぐと見つめ、望月はお礼を言うと目にうっすら涙を浮かべる。
「うむ、では後程」
キィー……カチャン。
父娘のやり取りそして優しく静かに閉められた扉の音を最後まで聞くと、傍で話を見守っていた望月の母が手を握り、口を開く。
「ねぇ望月。お父様はあなたのこと、とても心配なさっているのよ」
そう言うと望月を優しく、抱きしめる。
「もちろん分かっています! いつだって大切に想って、私のことを愛してくださるお父様とお母様のお気持ち。こんなに幸せで良いのかと感じて、十分すぎるくらいです!!」
「まぁ……ありがとう、望月」
――いつまでも素直で可愛くて、私の愛する大切な娘ですわ。
「それから実は……過保護すぎるところも! いつもは『もぉ~大丈夫です』と、言っていましたが。私、本当はとぉーっても嬉しかったのです」
その言葉に涙が溢れもっと強く抱きしめた母は、魔法を唱える。
「心よりあなたの幸せを切に願って――【愛】」
その言葉と同時に部屋中に広がった、眩い光。
「温かい……ポカポカします、お母様。ありがとうございます」
望月の母は娘の幸せを一番に願いそして、愛に満ち溢れた日々が送れるようにと――【愛】の魔法を、望月の心身に贈ったのであった。
お読みくださりありがとぉございます♪
今回少し短めですが三日月の母、望月のお話……。
語っていきましゅよ( *´艸`)
(真実の欠片は、小説前半の中に!! 笑)
12月になり寒さも厳しくなってきますニャ。
皆様、お身体ご自愛くださいませ(*´▽`*)
ではでは、次話もおたのしみにぃ~ん♡




