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必話07 ロイズの任務

お読みいただきありがとうございます(*´▽`*)

♪こちらのお話は、読了時間:約3分です♪


(Wordcount1500)


――――時は、望月の出産から一週間後のこと。


 ルナガディア王国の周りを囲む森を(つかさど)る大妖精ランスより報告を受け、ロイズがキラリの森へ出向いた日の出来事まで(さかのぼ)る。



 ルナガディア王国を護るため、どの時代にも存在し続ける七人の守護騎士。その中でも王国内部と王宮の護衛を務める騎士は、二人いる。そのうち一人が、ロイズである。


 自他ともに認める高い能力・魔力を持つロイズは、国王からの信頼も厚い。


 ある日、ロイズの元に王国関係者から内々の話があると呼ばれる。その内容とはまず、望月が無事に子を出産したことが伝えられた。それを聞いたロイズは心から喜び、安堵した。しかしこの話には続きがあり、なんとその生まれた赤ん坊はホワイトブロンドの髪色に変化し、その手に【月の紋章】が現れたというのだ。


「なんと?! 月の御加護を受けた、奇跡の子が生まれたと申すのですか?」


 加えて聞かされたのは――大妖精ランスからの言葉。


 それは望月の子である生まれた奇跡の赤ん坊の名は、ロイズが名付けること。その傍にいる光の精霊を妖精とし、守護契約させること。そして護りの義務を果たさせてあげること、その三つが最優先だと。


 そして「全ての最終決定は、ロイズに」と、そう国王からの指示も伝えられる。


「承知しました。明朝、出発します」


 月の加護、奇跡の子に会えるとあってロイズは驚きと期待を胸に、キラリの森へ向かう準備を進めていった。



「ライト~来・た・よぉ!」


「おぅロイズ、久しぶりだな! 元気だったか? しかし今日は遠い所を、娘のためにすまんな」


「な~に言ってるの! 気にしな〜い。それに私も奇跡のお姫様に会って、この目で確かめたかったからねぇ」


 ゆらゆらと大きく手を振りライトと握手をするロイズ(今では考えられない程に気さくな雰囲気で)。それからすぐに望月と赤ん坊のいる部屋へ、案内された。



 ガチャ……。

 


 ゆっくりと開けた扉の奥には我が子を愛おしそうに抱き、微笑む望月の姿があった。その姿にホッとしながら、ロイズは望月に優しく声をかけた。


「失礼します望月様。ご無沙汰しております。体調はいかがですか?」


 その声に振り向いた望月は、慌てて挨拶の姿勢で出迎える。


「まぁ! ロイズ様。この度は遠い所へわざわざ御足労いただき、本当にありがとうございます。心から感謝いたします」


「いえ、そんなそんな~お気になさらず。しかし何と可愛らしい! 私も望月様の赤ちゃんをぜひ! 抱かせて下さい」


 やんわり微笑みながら話すと、望月の腕からロイズの腕へ赤ん坊は抱かれる。するとすぐに顔色が変わり、魔力診断が開始された。真っ直ぐとその顔を見つめるロイズの瞳は澄み、鋭い視線は真剣そのものであった。


 程なくして、ロイズの口から最終決定が伝えられる。


「うん、間違いなく……さて、望月様。早速ではございますが――」


「エッ?! はい。お願いいたします」


 ロイズは先程、此処キラリの森に到着したばかり。しかし少しも休むことなく自分の任務を遂行する。その行動力と速さに驚くばかりの望月であったが、すぐに話を聞く姿勢に変わる。


 ロイズは「かつての世界で“奇跡の花”と呼ばれた御方の名を」と小さな声で呟き一瞬で、色鮮やかな光と共に魔法が展開された。


(われ)(つき)の世界に(つか)い仕え使者、空を守りし【ロイズ=天守空(テルク)】が命ず』


「ロ、ロイズ様……」

(すごい、これまで以上のパワー。まだこんな御力をお持ちだったのですね)


 それは――その光る輝きは。


 同じ七人の守護騎士であり、守人(もりと)でもある望月が、見惚れる程の魔力であった。



 パァ―!!!!



――『月の加護を持つ者よ、【三日月なる煌めき】と名を贈る』



 星のように瞬きはじけた光の粒は、部屋中に降り注いだ。


お読みくださりありがとぉございます♪


ちょうど、1年前の7月28日から。

この物語は始まりました。長くて短い1年でした(笑)

愛読して下さる皆様のおかげです(´▽`)

ありがとうございます。

今後とも『月世界の願いごと……』を

よろしくお願い致しまする~♪

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