必話07 ロイズの任務
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――――時は、望月の出産から一週間後のこと。
ルナガディア王国の周りを囲む森を司る大妖精ランスより報告を受け、ロイズがキラリの森へ出向いた日の出来事まで遡る。
◇
ルナガディア王国を護るため、どの時代にも存在し続ける七人の守護騎士。その中でも王国内部と王宮の護衛を務める騎士は、二人いる。そのうち一人が、ロイズである。
自他ともに認める高い能力・魔力を持つロイズは、国王からの信頼も厚い。
ある日、ロイズの元に王国関係者から内々の話があると呼ばれる。その内容とはまず、望月が無事に子を出産したことが伝えられた。それを聞いたロイズは心から喜び、安堵した。しかしこの話には続きがあり、なんとその生まれた赤ん坊はホワイトブロンドの髪色に変化し、その手に【月の紋章】が現れたというのだ。
「なんと?! 月の御加護を受けた、奇跡の子が生まれたと申すのですか?」
加えて聞かされたのは――大妖精ランスからの言葉。
それは望月の子である生まれた奇跡の赤ん坊の名は、ロイズが名付けること。その傍にいる光の精霊を妖精とし、守護契約させること。そして護りの義務を果たさせてあげること、その三つが最優先だと。
そして「全ての最終決定は、ロイズに」と、そう国王からの指示も伝えられる。
「承知しました。明朝、出発します」
月の加護、奇跡の子に会えるとあってロイズは驚きと期待を胸に、キラリの森へ向かう準備を進めていった。
◇
「ライト~来・た・よぉ!」
「おぅロイズ、久しぶりだな! 元気だったか? しかし今日は遠い所を、娘のためにすまんな」
「な~に言ってるの! 気にしな〜い。それに私も奇跡のお姫様に会って、この目で確かめたかったからねぇ」
ゆらゆらと大きく手を振りライトと握手をするロイズ(今では考えられない程に気さくな雰囲気で)。それからすぐに望月と赤ん坊のいる部屋へ、案内された。
ガチャ……。
ゆっくりと開けた扉の奥には我が子を愛おしそうに抱き、微笑む望月の姿があった。その姿にホッとしながら、ロイズは望月に優しく声をかけた。
「失礼します望月様。ご無沙汰しております。体調はいかがですか?」
その声に振り向いた望月は、慌てて挨拶の姿勢で出迎える。
「まぁ! ロイズ様。この度は遠い所へわざわざ御足労いただき、本当にありがとうございます。心から感謝いたします」
「いえ、そんなそんな~お気になさらず。しかし何と可愛らしい! 私も望月様の赤ちゃんをぜひ! 抱かせて下さい」
やんわり微笑みながら話すと、望月の腕からロイズの腕へ赤ん坊は抱かれる。するとすぐに顔色が変わり、魔力診断が開始された。真っ直ぐとその顔を見つめるロイズの瞳は澄み、鋭い視線は真剣そのものであった。
程なくして、ロイズの口から最終決定が伝えられる。
「うん、間違いなく……さて、望月様。早速ではございますが――」
「エッ?! はい。お願いいたします」
ロイズは先程、此処キラリの森に到着したばかり。しかし少しも休むことなく自分の任務を遂行する。その行動力と速さに驚くばかりの望月であったが、すぐに話を聞く姿勢に変わる。
ロイズは「かつての世界で“奇跡の花”と呼ばれた御方の名を」と小さな声で呟き一瞬で、色鮮やかな光と共に魔法が展開された。
『我、月の世界に遣い仕え使者、空を守りし【ロイズ=天守空】が命ず』
「ロ、ロイズ様……」
(すごい、これまで以上のパワー。まだこんな御力をお持ちだったのですね)
それは――その光る輝きは。
同じ七人の守護騎士であり、守人でもある望月が、見惚れる程の魔力であった。
パァ―!!!!
――『月の加護を持つ者よ、【三日月なる煌めき】と名を贈る』
星のように瞬きはじけた光の粒は、部屋中に降り注いだ。
お読みくださりありがとぉございます♪
ちょうど、1年前の7月28日から。
この物語は始まりました。長くて短い1年でした(笑)
愛読して下さる皆様のおかげです(´▽`)
ありがとうございます。
今後とも『月世界の願いごと……』を
よろしくお願い致しまする~♪




