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10 精霊さんと私


お読みいただきありがとうございます(>ω<)

♪こちらのお話は、読了時間:約3分です♪


(Wordcount1170)


 あの騒動から……。


 次の日、その次の日も。

 三日月は、気が気でない日々を過ごしていた。


 時間が経ち、何も変わらない平和な日常が続くこと、一週間。ようやく気持ちは落ち着きを取り戻し、ホッと胸をなでおろす事が出来た今日この頃。


「んー……ふぁ〜あ」


 いつものお気に入りの場所で、両手を広げ思いっきり伸びをしていた。

 雲ひとつない気持ちの良い青空。美しく広がる青のスケッチブックに何か描けそうだ、なんて目を瞑りイメージしながら、ニコニコ幸せな気分で、空を眺めていた。

 一瞬、屋上扉から差し込む光がやけに眩しく見えて、フッと目を細める。


(そういえばあれから彼と会ってないなぁ)


 そんな事を考えながらいつもの階段で、ランチ時間を楽しむ。鞄からお気に入りのランチボックスを取り出すと、恒例の紹介です。


「今日のランチはぁ~ピザトースト♪」


 じゃ~ん!! と、一人でわくわく盛り上がりながら、ボックスのふたを開ける。


「エッへへ。生ハムとバジルに、大好きなチーズをのせたお手軽ピザ♪」


 今日のチーズは、白色でふわふわ柔らかさがたまらないモッツァレラチーズ。少し感じる酸味が最高だ。


(もちろんトマトも忘れていませんよ!!)


 はむっ! もぐもぐ……。

 そして今日は、甘めのカフェオレを飲みながら、一言。


「はぁぅ♡ 幸せだぁ」


 あまりの美味しさに、ふにゃあっと目を瞑ってしまう。その瞬間、ふと頭を過ぎるあの日の出来事。


「あっ……」


 彼と出会った、あのランチ時間を思い出したのだった。


――『美味しそうにたべるね』


 突然後ろから聞こえて驚いた知らない声。しかし、あの時、彼の落ち着いた声が心地良くて。あれからずっと、頭に残っている。


(なんでかな? 懐かしい気もするし)


――もしかして、実は知ってる声?


「なーんて、そんな訳ないか!」


 美味しいピザトーストを食べながら、ずっとそんなことを考えていた。


――私が好きな声……なのかも?


 食べ終わる頃に、気が付く。


(はっ! また私は彼のことを)


 何考えてるんだろう? 最近、何かがおかしいと、三日月は頭を抱える。


「さてさて、気を取り直して」


 今日はとても感覚の調子が良いし、精霊さんたちもいっぱい集まってきてくれている。


(というわけでッ!)


「精霊ちゃんたち~! 久しぶりに、音色作ってみようよ♪」

()()()()()()()()


(喜んでるぅ。はぁ、可愛いー)


 ♪♪♪


 精霊たちの音色が、三日月の周りを包み、その音に乗せて、歌い始める。

 あぁ~なんだか、久しぶりに気持ちが和らいでいるなぁと、感じていた。


 幼い頃はよく、こうして。森のみんなの前で歌っていた。


「たのしいっ!ねぇ~♡」

()()()()()


(精霊ちゃんたち本当に可愛いよぉ~)



――『可愛いは本当に心から思っているよ』



 「んにゃなッ!」


 こないだの彼の言葉を!!

 なぜ今また、思い出すのだろう?!


 「……もぉ~やだッ!」


 やっぱり最近の私は、何かがおかしい。


お読みいただきありがとうございます。

精霊ちゃんたちは可愛いのデス(*'▽')

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