表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こねこのチビのおくりもの~ストレイキャット・ツリータワーをつくろう!@Cluster World~  作者: 日向 るきあ
第七章 チビ猫、タワーをつくりこむ~そして、おひろめへ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/112

38日目:チビ猫、水面下の工夫を重ねる

「どうしたのにゃ、チビ?」


 ばけねこさんがこえをかければ、チビはふりかえります。


「あのね、……

 わきっちょからまわってったら、ハンモックの島にやっぱ、いけちゃうよね。

 それは、やっぱこまるなって」

「ほいじゃーもいっちょ、カベつくるのかにゃ?」

「うーん。

 あしたまでに、かんがえてみる。

 きょうはだいぶ、いっぱいやったし」

「そうだにゃ。

 もしなんだったらヒロさんにも、なんかアイデアないか、しんちょくレポできいとくにゃ」

「おねがいします!」



 そしてよくじつ。

 ヒロさんからのメッセージには、こうありました。


『ごそうだん、ありがとう!

 もしかしてチビは、あんまりかべをふやしたくないのかな?

 それなら、地形とデスポーンハイトをつかってみたらどうかな、って考えました。

 島からはなれるほどに、だんだん、みずがふかくなってって……

 さいごは、あしもとがなくなって、一気にしずんで。

 そのまんま、デスポーンハイトまでひゅーっとおっこちて、スタート地点にもどることになる、って方法です。

 テレインはそうさがむずかしかったみたいだから、水の下に、板をなんだんか、しいていくといいんじゃないかな。

 どうぞ、ごけんとうくださいませ!』


 さいごは、ちょっとかいしゃのひとにいうみたい。

 ヒロさんの、おちゃめなことばがくすぐったくて、チビはえへへとわらってしまいます。

 でも、そのアイデアはナイスです。

 さっそく、やってみることにします!



 まず、いちどみずをみえなくします。

 そして、その下にしいてあった、まっさらのじめんを――『クアッド』を、ちょっとくるっと、ななめむきにしてみます。


「うーん、これだと、ここからみえちゃうし……でもこれだとここがせますぎるし……そうだ!」


 ためつすがめつしていたチビは、ふいにぽんとてをうちます。

 そして、『クアッド』をコピペ。いくつかにふやして、うまくならべます。

挿絵(By みてみん)


 みずのそこ、デスポーンハイトのうえの、ちょうどよさそうな深さにセットしたら……

 これらの『クアッド』を『ふかみ』となづけた、空のゲームオブジェクトの子にまとめます。

挿絵(By みてみん)


 そして、『ふかみ』をコピペ、あたらしいほうには『あさせ』と名前をつけて、『子』になってるクアッドを、もっとあさいとこまでひっぱりあげました。

 が……

 どっちも白なので、すっごくわかりづらいです!

 さっそく、『ふかみ』と『あさせ』で、色を変えました。

 これなら、水のうえからもなんとなーく、きょうかいせんがわかるようになるので、『一石二鳥』。

 まえぶれもなく、いきなりからだがしずんでびっくりすることが、ちょっとへることでしょう。


 そうしてチビは、あさせのクアッドをひとつひとつ、スケールツールでちいさくしては、いちをちょうせいしていきます。

 だいたい、できたかな?

 ただ、島のちかくは、なんかうまくはまりません。

 本島エリアと、ハンモック島エリアが、つながってしまったり……

 うまくはなせたとおもっても、別のところが飛び出したりしてしまうのです。


「もっと、まーるい……そう、島にちかいかたちにしたい!」


 そうとはっきりしたならば、やることもみえてきます。

 島そのものを、もういっこコピー。砂地のマテリアルをつけて、ちょっぴり大きく。

 まるでスカートをはかせるように、下にかさねます。


 島の表がわは、もうちょっとおおきく砂地をつけたいかな。

 いろいろためしてみたすえに、すなじの島をもういっこコピペ。もうちょっとおおきくして、さらに下にかさねました。

 するとなかなか、いいかんじ!

挿絵(By みてみん)


 ただ、今追加した水面下のぶぶんで、本島とハンモック島がつながってしまったので、そこだけちょっと調整します。

 ふたつの島をつなぐはしとのつながりもけいさんしつつ、ハンモック島をちょっと離し、ついでに入り口近くのやぶもちょっとスッキリさせます。

挿絵(By みてみん)


 あさせとふかみのクアッドとのいちも、もうちょっとちょうせいして……これでいいかな?

 うまいこと、深みのところで、からだがぐっとしずむかどうか。

 もっとふみこんだら、するっと水底までしずんでリスポーンできるかどうか、ゲームモードでためしてみました。

 すると、あれれ、ぜんぜんしずみません。


「なんでだろ……あっ!」


 そういえばもともと、みずそのものに、コライダーをつけていたんでした。

 チェックを外して、無効化すると、うまくしずめるようになりました。

 ここまできたら、いよいよワールドアップロードしてチェック。

 チビアバターの体なら、どのくらいまでしずむのか、みてみることにしました。


 けっかは、あさせでは、くるぶしぐらいまで。

 深みでは、首までしずんでしまうことがわかりました。

 どっちも、もうちょっと浅くしたいところ。

 あさせでは足首ぐらい、深みではおなかよりちょっとうえぐらいまでが、チビが失権したいあんばいです。

 クアッドの高さを数字でかえて、いくどかトライしたら、ぶじにうまくできました。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


「しかしけっこうびっくりするにゃ、こう、ずぼっとしずむと」

「だよね……うーん、やっぱかべのがよかったかな……」


 なんといってもここは、こころやすらぐツリータワー。

 あそびにきてくれたひとを、あんまりびっくりさせたくはありません。

 そのあたりは、ここからしばらくテストプレーをかさねて、はんだんすることにきめました。


テレイン使えよって話かもしれませんが、日向レベルだとあれ超難しいんです。

ドラゴン某る真っ青のすんごい山とかできてきちゃうし。

ツールの使いこなしと慣れなんでしょうけどね……。


次回『間奏~日向、さすがに首までどっぷりは勘弁してください。絵面が怖いです。』

12/7投稿予定です。

みんなだいすきミケさんが再登場いたします。どうぞ、お楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こういった水面下の工夫で、世界は成り立っているのですね( ˘ω˘ )
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ