ココロの性とカラダの性
私、ライカは性自認が二つある
心の性別が、男性と女性の二つに分かれている
このことは未だ誰にも話したことはない
友達はもちろん、家族にもだ
私を簡単に言葉で表すのならば、「バイジェンダー」か、「ジェンダーフルイド」という言葉が最も近しいのだろう
私の性自認に初めて気づいたのは小学5年生の頃だった
私は昔から、かっこいいものと可愛いものの両方が好きだった
男性諸君なら小さい頃見ていたであろう、戦隊もの
女性諸君なら小さい頃見ていたであろう、魔法少女
私は、そのどちらもをよく見ていた
男性諸君なら一度は夢見たであろう、メカやファンタジー
女性諸君なら一度は夢見たであろう、ラブロマンス
私は、そのどちらもを夢見ていた
私が小学5年生になった頃、私は周りの人とどこかズレているように感じた
「ライカって、同じ性別のはずなのに何か話が合わないっていうか、異性と話してるみたいだよね」
そう言われた時は、心の中にモヤがかかったようだった
しかし、同時にどこか納得したようでもあった
少し前から、自分に違和感を感じていたのだ
それからというもの、私はとにかく調べに調べた
そして初めて知ったことが、世の中には、カラダの性別と、ココロの性別が異なる人や、ココロの性別が2つ、あるいは3つ以上ある人などがいるということ
私はそれ以降、自分のココロの中で2つの性別と生きている




