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銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、案の定Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~  作者: ma-no
二章 逃亡生活

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066 歓迎の宴


「いてっ!」

「昨夜はお楽しみでしたね~?」


 コルネーリア女王と話し込んだ翌日、シモンはプックに頭を殴られて飛び起きた。プックは夜遅くまで待っていたのに、シモンが幸せそうな顔で寝ていたのが腹立たしかったらしい。


「……お楽しみって?」

「女王様の寝室で何をしてたんや~? エルフたちもゴニョゴニョやってたで~??」

「はあ? なに勘違いしてやがんだ。てか、俺、女王様に手を出したとか言われてるの?」

「せや。事実なんか??」

「ないないないない!」

「その焦りようが怪しい……」


 シモンは単純に、コルネーリア女王と事を()していたらエルフたちから恨まれそうだと思っただけ。何もなかったと訴えたけど、プックは信じられないみたいだ。


「じゃあ、何をやってたんや?」

「勇者パーティの話をしてたんだよ。この階層で大暴れらしいぞ。城も壊したって」

「ホンマかいな……アイツら、何やってんねん……」


 勇者パーティの話をしたら、プックも怒りが吹き飛んで顔を青くした。


「というわけでプック。明日には疎開者がここを離れるから、念のため一緒に向かってくれ」

「はい? あーしだけ??」

「ああ。俺はちょっとやることあるからここに残る。もしも俺に何かあったら、女王様の私兵が五層に送り届けてくれるから心配するな」


 しかし、再びプックは怒り爆発だ。


「はあ!? またあーしを置いて行こうとしとんのか!?」

「いや、今回はいてもやることないし……」

「そんなこと言ってるんちゃう! あーしとシモンはんは仲間やろ! 五層を立つ時にはもう死ぬ覚悟はできとる! 何いまさらカッコつけとんのや!!」

「別にカッコつけてないけど……死ぬつもりもないし……」


 プックに胸倉を掴まれて怒鳴られたシモンはシドロモドロ。それがさらに怒りを誘って、プックが落ち着いたのは10分後だ。


「な~んや。充分勝ち目あるやないか」

「だから死ぬつもりないって言っただろ」

「それなら先にそう言いなはれや」

「する前に胸倉掴んだのはどこのどいつだ?」

「まぁその件はええやん。あーしも残るな」

「まず、謝れ」


 プックもやっと謝罪したので、村に残ることは決定。勇者パーティが来ると聞いたのに、いつも通り鍛冶仕事に勤しむのであった。



 翌日からは予定通り、疎開していたエルフは別の疎開地に旅立つ。勇者パーティは王都から真っ直ぐ来ると予想しているから、見付からない方角に向かうみたいだ。

 元々大所帯になってしまっていたから、さすがにこの人数を受け入れる場所はないので、約半数の大人の女性と男性だけが残ることになっている。シモンは「エルフの大人って何歳からなんだろ?」とか考えてました。


 シモンは再疎開が始まってからは、ユーチェと一緒に村の近辺を案内してもらっている。ユーチェはこんな危機的状況なのに、デート気分でいるからシモンは邪険にしてるけど。


 再疎開から3日が経つと、村では歓迎の準備。勇者パーティはすでに怒り心頭なので、少しでも怒りを収めようという作戦のようだ。

 勇者パーティの相手をするのは、100人もの独身女性。コルネーリア女王みずから頭を下げてお願いしたから、エルフ族を守るためならばと引き受けてくれたのだ。シモンは年齢を聞いて驚いていました。


 疎開者が旅立ち、全ての準備が整ってから王都に作戦の開始を告げると、どうやったのかわからないが、勇者パーティは翌日のお昼頃に到着した。


「ハッ……言い心掛けじゃねぇか」


 大勢の見目麗しいエルフに出迎えられた勇者パーティは、怪しむよりも浮かれ気味。歓迎の会場に移動する時には、エルフから勇者パーティの両脇について接待しているから、セクハラし放題ってのも好評価みたいだ。

 会場は村にある建物で一番立派な建物。勇者パーティが登場すると黄色い声援で出迎え、席に案内する。


 それと同時に演奏が始まり、エルフたちが壇上で踊り出した。


「わははは。余は満足じゃ。他の種族もこれぐらいやってくれたら、殺されることもなかったのにな~」

「「「「ギャハハハハ」」」」


 勇者パーティは大満足。ただし漏れた言葉が物騒だったで、周りのエルフに緊張が走る。しかし、そんな顔をすると勇者パーティは暴れるかもしれないので、必死に感情を押し殺して接待する。


「おっと。そうだ。ここに女王がいるんだろ? どこにいるんだ??」


 飲めや歌えの歓待を受けていた勇者ユウキは、宴の開始から2時間後ぐらいに女王の存在を思い出した。


「女王様は別の場所で待機中どす」

「ああ? 国のトップが挨拶もなしとは、俺たちもナメられたもんだな~」

「めっそうも御座らしまへん。私共は前菜。女王様の美貌はそれはそれはこの世の物とは思えへんほどの美しさやさかい、それを見てまうと前菜は一気に味が無くなってまうさかいの配慮どす。今日は私共がお相手すること堪忍しとぉくれやす」

「そんなに美人なのか……確かに先に見るのはもったいないかもな。明日と言わず、こいつら全員グチャグチャにしてからでもいっか。お前らはどう思う?」


 ユウキが確認すると、仲間は全員オッケー。美人のエルフがこんなにいるから、いまはこの時間を楽しみたいと反対意見は出なかった。



 歓迎の宴は3時間を経過。勇者パーティはエルフに酒を飲まされまくってベロベロだ。


「さぁ~て。そろそろお楽しみの時間と行きますか~。ゲヘヘ……」


 ただし、これだけは忘れてない模様。勇者パーティーはゲスイ顔で体を揺らし、好みの女性を探していた。


「あ~……ちょっと飲み過ぎたか。眠い……」

「俺も……」


 しかし、勇者パーティはバタバタと倒れておやすみ。深い眠りに落ちた。


「もう大丈夫そうやね。今日はここまで。お疲れやす」

「「「「「お疲やす~」」」」」


 その勇者パーティーを何度か揺らして確認したエルフたちは、片付けをして撤収するのであった……


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