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銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、案の定Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~  作者: ma-no
二章 逃亡生活

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050 お肉の調達


 エルフが噂話が好き過ぎたので、プックも反省。これからはお互い迂闊(うかつ)なことを言わないと約束していた。


「シモンはん、これからどこか行くんか?」


 シモンの格好は弓を担いでダンジョンに行くような格好だったので、プックも不思議に思ってる。


「ああ。旨い肉が食いたいだろ? 魔獣でも狩って来ようと思ってな。ついでに軍資金稼ぎだ」

「おお~。助かるわ~。昨日のじゃ食べた気せんかったんや~」

「プックは買い出しよろしくな」

「おう。任せとき」


 今日は別行動。シモンは村を出て魔獣狩りに。プックは村に残って銃の素材を買い出しだ。

 シモンはひとまず冒険者ギルドにて、どんな魔獣がいるかとの調査。ギルド職員には難しいようなことを言われたが、大物がいる岩山に歩いて向かった。


 その道中、蛇を発見したので、シモンは半自動式拳銃で早撃ち。頭を撃ち抜いた蛇の尻尾を持って、頂上を目指す。


「風が強いな……今日だけなのかな?」


 強風に耐えながら登山し、村を出て2時間後に頂上に着いたシモンは、ナイフで蛇をバラして足下に置いたら寝転んで空を見上げる。

 そうしてボーッとして待っていたら、上空を旋空する鳥を発見。シモンはアサルトライフルを構えると照準を合わせて、よきタイミングで引き金を引いた。


「デカッ……ホーンホークってこんなにデカイのか……そりゃ高いワケだ」


 ホーンホークとは、鷹の頭に角が付いた魔獣。邪神がこの世界を支配してから、鷹が変質して大きく凶暴になった生き物だ。

 シモンは単純に狙いやすかったから撃ったけど、上空ではイマイチ大きさがわからなかったから、ちょっと引いてる。翼を広げたら5メートルはある巨体だもん。


「もう1羽あれば充分か……収納バッグに入るかな??」


 売値からこの日の稼ぎを逆算したら、とりあえずホーンホークは血抜き。その血の臭いに誘われて、小1時間後にはホーンホークを撃ち落とせた。

 これ以上は狩る気がないシモンは、血抜きを待つ間に、アサルトライフルで長距離射撃の練習。どこまで遠くを撃ち抜けるか試していたが、思ったように弾が飛ばない。


 30分ほど集中して練習していたが、そろそろ他のホーンホークが寄って来そうに感じて、シモンは練習を切り上げる。

 血抜きの終わったホーンホークは収納バッグに1羽しか入らなかったので、もう1羽は背負って。欲張り過ぎたと思いながら村に戻った。


 そこで門番に挨拶したら、ホーンホークを狩って来たことに驚いていた。エルフも集まって来て羨ましそうに見るので、シモンは居心地が悪い。

 囲まれる前に急いで冒険者ギルドに飛び込んだら、こちらもビックリ。パーティでも2羽も狩って来れる人は、本当に(まれ)なんだとか。


 販売は、ギルド職員に相談して匿名で。それでもホーンホークは高値で買い取ってくれたので、シモンはホクホク顔でテントに戻るのであった。



「おかえり~。収獲はどうやった?」

「バッチリ」


 テントの前には疲れた顔のプックがいたが、シモンが大きな鶏モモ肉を見せたら笑顔で出迎えてくれた。


「そっちはどうだった?」

「もうな~。行くとこ行くとこエルフがついて来て、邪魔で邪魔で仕方なかったわ。挙げ句の果てにはフライパン直してやで? 勘弁してほしいわ~」

「あはは。俺も似たようなもんだ。ヨダレ垂らして獲物を見られたよ」


 お互いの苦労話を終えたら、プックの成果を発表。鉄はまとまった量を買うには鉱山から送ってもらわないといけないらしく、予約しかできなかったそうだ。


「ま、早馬で半日も掛からないとこに鉱山があるらしいから、なんとか予定の日には間に合いそうやで」

「それならいっか。メシにしよう」

「旨そうなモモ肉やな~」


 シモンは狩人。捌いて焼くぐらいならお手の物だけど、周りの目が痛い。エルフが集まってヨダレ垂らしてるんだもの。

 そこに顔見知りの門番がやって来て、野次馬のエルフを追い払ってくれた。


「なんか用か? 肉ならやらないぞ??」

「いや、感謝しに来ただけや」

「感謝? なんかしたっけ??」

「ホーンホークや。2羽も狩って来てくれたから、子供たちに栄養のある食事をさせてやれる。ホンニありがとな~」

「そんなことを言われると食べ辛いんだけど……」


 門番は感謝しに来ただけだったけど、シモンとプックは微妙な顔。ホーンホークは大きかったが、ここにいる人全員には行き渡らないし、自分たちはガッツリ食べるんだもん。


「これ、明日も狩りに行かないとダメな感じか?」

「やな。狩りが上手いことが裏目に出よったな」

「休み無しかよ~~~」


 シモン、ガックシ。ここには体を休めに来たはずなのに、門番が期待の目をして帰って行ったので、働き詰めが決定するのであった。



 この日もエルフギュウギゥ詰めの温泉で疲れたシモンとプックは、テントに戻ったら速攻寝落ち。プックはエルフとの会話に疲れたんだって。

 翌日はまた、シモンは岩山に狩りへ。期待のこもった目をするエルフに見送られて村を立った。


 道中に見掛けた小鳥やカエルを数匹、半自動式拳銃で撃って頂上に登ったら足下にバラして寝転ぶ。そうして寄って来たホーンホークを2羽落としたら、残りの時間は地面に固定したアサルトライフルで長距離射撃の練習だ。


「ねえ? ずっと何してはりますのん??」


 20分ほど集中して撃っていたら、後ろから若いエルフの女性から声を掛けられたシモンであった……


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